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ELLY「俺が、隆二さんに教えたんだ」
「なにを？」
ELLY「玲於が海に入った理由…」
「……なんだったの？」
ELLY「俺も見てたのは少しだけだから、あんま詳しいことはわかんなかったんだけど
3人組の大学生と、喧嘩してたっぽいんだ、玲於」
「………え？」
ELLY「Aたちが救急車に乗ってった後、隆二さんは臣さんと一緒にそいつら探し出して
……なんつうのかな、
お礼参り？的な」
なにそれ。
喧嘩したからってなんで玲於が海に入るような事になるの？
なんで、わざわざ隆二がケリつけるようなことしてるの？
ELLY「隆二さんいつもそうだから。
弱いものイジメみたいなもん、一番嫌いなんだ。
俺の時もそうだった。」
ELLYは、昔にあった何かを今回の事と照らし合わせているようだった。
全くもって訳がわからない私の頭は混乱するばかりで。
「……意味わかんない。私の弟が溺れたんだよ？！」
ELLY「ごめん…」
「なんでELLYが謝るの？その大学生って今どこにいるの？直接話聞かないと訳わかんないんだけど」
ああ、だめだ。
いつもそうだ、頭に血がのぼると相手を問い詰めて 悪くない人を困らせてしまう。
広臣「なんだよ、バレちゃったの？」
そんな、今にもELLYに噛み付く勢いの私の空気を 冷静な一声で壊したのは、彼。
ELLY「臣さん……」
広臣「ELLY、すーぐ言っちゃうんだから」
ELLY「だって、Aが今にも隆二さんに食いかかりそうだっから」
「食い…っ、そんな言い方！」
ELLY「だってそうじゃん。」
広臣「やば笑 隆二は無事？」
「無事ですッ」
広臣「あっそ笑」
店じまいは直人さんに任せてきたのだろうか、隆二と同じように傷だらけの広臣くんがそこにいて。
アッチーと言いながら私の手に持つペットボトルを奪い取り中身を一気に飲み干した。
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作者名：とまと野郎
| 作成日時：2015年7月26日 21時
