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襲撃 ページ31

2つの検定を終え無事に撃沈し、
やっとこちらに戻ってくる事ができました。
長期の無断更新停止申し訳ございませんでした。
──────

Chara side

警報を知らせるブザーがLabの中で響き渡る。
それと同時に地を震わせる強い揺れが僕らを襲った。

「痛…ッ、今の揺れ…何!?」

「お呼びでない来客がご来訪したようだね…」

ぶつけた額を押さえながら
巨大なモニターを確認する博士にそう声をかける。

Labの数十ヶ所に設置されたネットワークカメラ。
そこから送られ続けている映像に目を向ける。
モニターに映し出されるそれらの中で
僕は今日一番見たくなかった彼ら()を見た。

「……何で、今日なんだ。」

白く、無機質な壁に荒々しく削られた大きな穴。
そこから一斉に侵入してくるのは
この地下世界の王であるAsgore配下の騎士団
───Royal Guardだ。

Snowdinに赴く度、彼らの噂は聞いていた。

─落ちてきた人間を殺し、
抜き取ったSoulでAsgore王を神にする事。

その対象者がLabに所属するSionである事も、
落ちてきた風変わりな人間であるFriskである事も
ずっと前から、耳にしていた。
…それが今日仕掛けられるとは
微塵も思ってはみなかったのだけれど。

不意に仮眠室へと連行したSionの事を思い出す。

「仮眠室にSionが…!」

「それは大変だね。彼女の所に彼らを
易々と行かせるワケにはいかないなぁ。」

何の機械に繋がっているかも分からない程、
ごちゃごちゃと配線が並ぶボード。
そこに設置されたガラスに覆われたスイッチを
博士は殴りつけるように叩き割った。
それが押された途端、モニターには
凄まじい音を立てながら閉まっていく
幾つものシャッターが映し出された。

「ちょっとやそっとの事では壊れないよ。
あれは普通のシャッターじゃないからね。
対Monster用に微量ながら魔力を含ませている。
結界のような役割を受け持ってくれるんだ、
多少の時間稼ぎくらいはしてくれる筈だよ。」

一頻りの説明を終えると薄い笑みを浮かべながら
彼らと談話してこよう、と博士はその場を去る。

ああは言っているが、押しに弱い博士だ。
談話した所で、相手はあの騎士団長。
一方的に話され、長くは持たないだろう。

「早くSionを逃がさないと……」

何の力も持ち合わせていない彼女が
彼らに打ち勝つ可能性は限りなく低い。

傷付かせない為にも、と
僕は彼女の元へ急いで走り出した。

救助→←疲労困憊



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クロセ(プロフ) - はじめまして!続きを楽しみにしてます! (2020年6月2日 23時) (レス) id: c80b4d78c0 (このIDを非表示/違反報告)
きりにゃー - ロイヤルガードさん、タイミングう! (2020年3月4日 1時) (レス) id: 9df501902d (このIDを非表示/違反報告)
イザヨイ - 名前カタカナになってますが十六夜です!(汗) (2020年2月4日 17時) (レス) id: 447a13bfc7 (このIDを非表示/違反報告)
イザヨイ - いえいえ!大丈夫ですよ!仕事が忙しくこちらも返信できずすいません!時間があるたびに見に来ます!!((オイ (2020年2月4日 17時) (レス) id: 447a13bfc7 (このIDを非表示/違反報告)
零ノ花(プロフ) - 十六夜さん» 返信遅くなってしまいすみません。今時期は様々な用事がありロクに更新出来ずにいます。途中で作品を放るつもりは更々ありませんのでお時間が空いている時にでもまたいらしてください。 (2020年1月8日 18時) (レス) id: fd8ff30996 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零ノ花 | 作成日時:2019年7月15日 14時

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