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八つ当たりと勘違い ページ12

「……ふざけんのも大概にしな。」

「A,Ahuッ…!?」

自分でも低すぎだと思うくらいの声を
Muffetへと向けた。

─彼女は悪くない。
これは人間(私達)
蜘蛛達を傷付けると噂に聞いての戦闘(攻防)なのだ。
だから、Muffetは何も…何も悪くない。

悪いのは、自分の過失で
友人が傷付くのを防げなかった私。

だからこれは…

──ただの、八つ当たり。

Friskの懐にあったナイフを取り出し、構える。
そうするとMuffetは此方に向かっていた
蜘蛛達に静止の声を張り上げた。

「…私達は貴方達を傷付けたりしない。
少なくとも、そんな事は無意味だからしないよ。
寧ろ、有効関係でありたかったけれど…
……貴方は、そうじゃないみたいだな?huh?」

くす、と構えたナイフを向け笑ってみせると、
Muffetは焦ったようにしどろもどろになった。

「い、今ね、
Ruinsの蜘蛛ちゃん達から連絡があったの。
貴方…私達に寄付してくれていたのね!
私、すっかり誤解してたみたい…!」

頬を押さえて立ち上がったMuffetは
蜘蛛の巣を伝いながら此方に降りてきた。
その足取りは覚束無い。

「てっきり蜘蛛ちゃん達が
大嫌いな人達だと思って…
迷惑かけちゃってごめんなさいね?Ahuhu…」

向けたナイフをFriskの懐へと仕舞いこむ。
そうすると、幾らか緊張は解けたようだった。
…脅かしちゃって、ごめんね?

「いや、此方も脅かして悪かったよ。
てっきり殺されるかと思ってね?
迷惑かけてしまってごめんね?」

くすくすと笑いあう両者の間にあった
不穏な空気は無くなった。

「悪いけど、先を急いでるんだ。
家に帰らなくちゃいけなくて。
──通してもらってもいいかな?」

「Ahuhu〜いいわよ〜」

いそいそと蜘蛛達を下がらせたMuffetは
帰りの道をあけてくれた。

「今度はお茶会でもしましょう〜?」

「あぁ、また今度ね。」

蜘蛛達と私達を見送るMuffetに手を振りながら
帰りの道を急くように歩いた。

理論的に→←鮮血と激昂



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クロセ(プロフ) - はじめまして!続きを楽しみにしてます! (2020年6月2日 23時) (レス) id: c80b4d78c0 (このIDを非表示/違反報告)
きりにゃー - ロイヤルガードさん、タイミングう! (2020年3月4日 1時) (レス) id: 9df501902d (このIDを非表示/違反報告)
イザヨイ - 名前カタカナになってますが十六夜です!(汗) (2020年2月4日 17時) (レス) id: 447a13bfc7 (このIDを非表示/違反報告)
イザヨイ - いえいえ!大丈夫ですよ!仕事が忙しくこちらも返信できずすいません!時間があるたびに見に来ます!!((オイ (2020年2月4日 17時) (レス) id: 447a13bfc7 (このIDを非表示/違反報告)
零ノ花(プロフ) - 十六夜さん» 返信遅くなってしまいすみません。今時期は様々な用事がありロクに更新出来ずにいます。途中で作品を放るつもりは更々ありませんのでお時間が空いている時にでもまたいらしてください。 (2020年1月8日 18時) (レス) id: fd8ff30996 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零ノ花 | 作成日時:2019年7月15日 14時

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