R ページ2
数日前。
君を初めてのデートに誘った。
最初はデートも知らなくて
本当に？と不安になったけど
井上：親に出かけるよって言われて連れてこられたのホテルくらい。
なんてこと言うから。
橋本：じゃ、俺と一緒にその思い出塗り替えよーね！
なんて言ったら君は
顔を真っ赤にして頷いた。
_________________________________________
井上：、、ここが、、、夢の国？
橋本：そうだよ。
井上：人。多くない？
そうだ。瑞稀人が…
最近バイトでも接客ができるようになったから
油断してた。
橋本：ごめっ…怖かった？
こりゃダメか。
しょうがないけど楽しみすぎて頭からそのことが
抜けてた俺も悪い。
橋本：帰ろ……
井上：涼。手握ってて？
橋本：、、、へ？
井上：手。握ってたら怖くないから。
橋本：本当？
井上：うん。
まじか。
だったら。
橋本：もっと怖くなくなる魔法。かけてやる。
井上：へ？、、、ちょ！涼！
君の手を引いて
入り口にある更衣室に連れて行く。
井上：なに？ここ…って、、、え？
橋本：瑞稀。これ、着て？
井上：これ？
橋本：○ズニーの有名なプリンセス。
橋本：瑞稀はお姫様…だろ？
そう言って黄色のドレスを着せる。
俺は青の王子衣装。
でも君は…
井上：俺…男だし。こんなん無理だよ…
そう言って俺のことを見つめる。
橋本：俺が姫にしてやるから。大人しく着てみて。
と返したら渋々服を脱いで着てくれた。
井上：涼。これ…恥ずかしいよっ！
橋本：フフッ。目ぇつぶってて。
井上：こっこう？
そう言って君はギュッと目を瞑る。
井上：ヒャッ！つめちゃい…
橋本：かわいすぎ♡
瑞稀の顔に化粧水をつけたら
冷たかったのかかわいすぎる反応をする。
そのままファンデーションやら
アイシャドウやらチーク、口紅と
どんどん瑞稀の顔を女子にしていく。
井上：涼…なんか気持ち悪い…
橋本：大丈夫。すぐ慣れるから。
そして最後にウィッグをつけて
完成した。
橋本：できた…○女と○獣コス笑。
井上：、、、、、。
我ながら上手いと思ったけど、
君はギュッと拳を握りしめて下を向いてる。
もしかして…
橋本：いや…だった？
井上：っ！ううん。涼のもの。みたいで嬉しい…
橋本：本当？
井上：うん。ありがと。
かわいすぎる…
こんなんラストまでもたないよ。
橋本：今日は素敵な1日にしようね。
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作者名：あおいろ | 作成日時：2020年5月23日 17時
