M ページ8
俺はあの事故があってからずっと1人だった。
ご飯だってコンビニ弁当以外ほとんど食べないし、ましてや誰かが作った温かいご飯を食べることなんてなかった。
昨日はちょっとびっくりしたけどすごい楽しかった。ご飯もすごく美味しかったし。
それにこの前からなにかと俺に絡んでくる先輩。
井上：たかはし、ゆうと…
昨日、なんかあったら連絡してと渡されたメモには
『�盒桐ヅ諭�
3年2組。
090-××××-△△△△』
と雑な字で書いてあった。
この人はなんか俺の周りにいる人間と違った。
〈井上！お前今日もコンビニ弁当なの？笑〉
〈1年なのにぼろくせぇ筆箱使ってるしな笑！〉
〈おい。聞いてんのかよ！〉
ガンッ！
井上：っ、、、い、たい…
クラスの男子に髪の毛を掴まれて引っ張られる。ものすごく痛くて声が出ない。
歯を食いしばって目に涙を浮かべながら耐えていると
〈こんなもん捨てちゃえよ！〉
井上：ぅ、、、あ！
お昼ご飯のコンビニ弁当は無残にもゴミ箱に捨てられた。
〈おもしれぇ！そこでずっと泣いてろよ！笑〉
〈お母さんは弁当作ってくれないんだっけ〜？〉
〈いや、コイツ母親いねぇから笑〉
〈そうだったわ。その年で独り身の気持ちはどうですか〜？笑〉
なんでこんないじめが起こったのかなんて簡単だ。
入学式の日に担任の先生に出す自己紹介のシートのようなものに書いてあった叔母さんと叔父さんの名字と俺の名字が違ったことからからかわれ始めて、今じゃエスカレートして殴る、蹴る、暴言なんて当たり前だ。
でも今日は…
〈血…出てる。〉
〈キャー！なんなの！〉
〈井上、なんだよ！なんかあんのか？〉
井上：す、きで1人なわけねぇだろ…
今までないようなどす黒い口調で呟く。
我慢するために掴んでいた腕は爪が食い込んで血が垂れていた。
みんなビビっているけど…
井上：っ、ハアッ。ハアッ…っ！
大丈夫。反抗なんてできないから。
それどころか息だってまともに吸えない。
井上：くっ！苦しい…
苦しい。誰か。
誰か助けて…
、、、涼。
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あおいろ(プロフ) - 標さん» ありがとうございます！ゆとみずの話少ないですよね…私も結構マイナーなペアのお話好きなので更新頑張ります！ (2020年5月25日 22時) (
レス) id: 7095de8d74 (このIDを非表示/違反報告)
標(プロフ) - ゆとみずのお話少ないので読めて嬉しいです！応援してます(*^^*) (2020年5月25日 13時) (レス) id: 6f35936fe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおいろ | 作成日時：2020年5月21日 17時
