頼み ページ48
作間side
作間：、、ずきくん？、、瑞稀くん！？
瑞稀くん、迎えに来てくれたんだ。
すごく嬉しかったけどお母さんの帰ってください！って声で俺の希望は消えた。
あぁ。瑞稀くん。今頃落ち込んでるんだろうな。
俺は味方だよって言ってあげられない状況がとても辛い。
作間母：キャー！龍斗！龍斗！
作間：お母さん！？なに！？
瑞稀くんに申し訳ないとお母さんの買い物に行ってくるという会話も聞き流していたから突然の悲鳴に驚いてすぐにお母さんの元へ向かうと
作間：瑞稀くん！？
そこにはお母さんに抱き抱えられてハアッ、ハアッと肩で息をする瑞稀くんの姿があった。
作間：お母さん。ごめん！とりあえず中入れるよ！
作間母：、、うん！あっ、お水！お水準備するから。
顔は真っ青で痙攣のようなものも起こしてる。
作間：熱中症かも。
とりあえずソファに寝かせて体温を冷やして様子を見る。
無理矢理だけど水も飲ませて(ほとんど飲めなかったけど)しばらく眺めていたら。
井上：っ、しゃくま〜…
作間：瑞稀くん？わかる！？瑞稀くん！！
瑞稀くんが薄く目を開けてうわ言のように繰り返した。
井上：さ、くま、作ちゃ…もっかい…一緒に…んん…
作間：瑞稀くん…泣。
瑞稀くんは俺が差し伸ばした手を離さまいとギュッと握って何度も俺の名前を呼んでいた。
作間：瑞稀くん。もっかい一緒にアイドルやろうね。
そう言って俺は俺たちの様子を遠くから見てたお母さんを見据えた。
作間母：龍斗…
作間：お願いします！俺にもう一度だけチャンスをください！！もう一度この5人でアイドルやりたいんです！
そう言って俺は泣きながら頭を下げた。
作間母：龍斗。ごめん！
作間：、、、へ？
そう言いながらお母さんは頭を下げた。
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作者名：あおいろ | 作成日時：2020年4月22日 14時
