お金になるから ページ33
涼side
‘明日から会社に来ないでくれ。’
何がおきたかわからなかった。
横浜アリーナで公演することは俺たちの夢でたくさん練習してたから。
練習してたら終電なくなって年上3人は事務所に泊まることも多かった。
やっと帰って、お母さんに忙しすぎない？って心配されて、でも充実してるよって答えたばかりなのに。
‘グループも辞めてくれないか？’
‘今お前が辞めたらグループの将来も悪いようにはしないから’
俺が…辞める？
突然言われて…
誰だよお前。
臨時の社長？
メンバーにも会わせてくれねぇのかよ。
橋本：、、、もしもし？レイ？これどういうことだよ！俺、お前と直接会ったことなんてなかったよな？どうやって妊娠させるって言うんだよ！
レイ：きた笑。クズ笑。
橋本：はぁ？
レイ：涼くんが今頃騒いでも一回世に出たものは消せないよ笑。
橋本：なんで、俺らの邪魔するんだよ。
レイ：それは…お金が必要だから？涼くん売るだけで一千万だよ？やばくない？
橋本：、、っ！なん、で、、、
レイ：知らない男に襲われて妊娠させられて！中絶しようにもお金かかるし、放って置いたら産むしかなくなっちゃった…
橋本：俺にはカンケーねーじゃねーか！
レイ：関係ない？私と関わった男には義務があるの。私と関わった男は私に自由に使われても文句は言えないってね。
橋本：お願い。嘘だって。言ってくれよ。なぁ、レイ。
レイ：フハハッ！いつもの調子いい涼くんはどこ行ったの？涼くん前はエセ芸能人だって思ってたけど、懲りずに付き合っててよかった〜。こんな有名になって笑。でも、ぶち壊すの簡単だったね。
橋本：懲りずに付き合うほど喋ったことねぇよ！
レイ：うるさっ笑。あのさこれ、録音してるから。橋本涼、相手の女に脅迫って出ちゃうかもね笑。
橋本：ふざけんな…
レイ：橋本涼はもう終わりだね笑。
橋本：っ！レイ！レイ！くそっ！
俺は勢い任せに机を蹴飛ばした。
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ！ｶﾞｼｬﾝ！
橋本：いっつ…くっ…泣。
俺が守ってやるって瑞稀より大切な奴なんていないって言ったのに…
橋本：俺…もうみんなのこと守れない？
どころか居たら邪魔？
プルルルルル！
ガチャ。
橋本：もしもし。橋本です。、、、、はい。今日限りで事務所。辞めさせてもらいます。はい。今までありがとうございました…
これでいいんだ。
俺が消えれば、みんなを守ることができる。
これで…
橋本：なんでっ、、、泣。
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作者名：あおいろ | 作成日時：2020年4月22日 14時
