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井上：おはよ。はしもっちゃん。
橋本：お、はよ、、
井上：昨日は迷惑かけちゃってごめんね。
いつのまにか起きていた瑞稀はそんな風に言って困ったように笑う。
これは、全部知っているのかな。
橋本：瑞稀、？
井上：ん？
橋本：なんで瑞稀が昨日倒れちゃったか、わかる？
井上：ん、、、
考えこむ仕草をしてから、瑞稀はお腹に手を当てた。
井上：、、、赤ちゃん。大丈夫、、だった、？
そう言って顔を上げた瑞稀の目には涙が溜まっていた。
俺に妊娠したということを話す前から色々と調べていた瑞稀。
昨日、自分に起きた症状が切迫流産の初期症状だって察していたのだろう。
そんな瑞稀の不安をそのままに俺は呑気に寝てたなんて、俺が起きるまで起こしもせずに1人で不安と闘っていた瑞稀のことを考えたら頭を殴られたような気分だった。
そんなことを1人で考えていたら瑞稀が俺の手をギュッと握ってくる。
その頬は涙で濡れている。
井上：ねぇ、俺は大丈夫だから、正直に言って、？赤ちゃん、、、ダメだったんでしょ、？
橋本：え、？
井上：ごめんね、、、俺なんかのせいで、、
橋本：え、？え、、！？違うって！！
井上：え、？
橋本：瑞稀にこんな不安1人で背負わせて、本当に申し訳ないって思ってただけで、赤ちゃんは、大丈夫だったよ。
井上：、、、本当、？
橋本：本当。
それでも不安そうな瑞稀の手を包み込んで瑞稀の目をグッと見つめると、瑞稀の目からは止めどなく涙が溢れ出てきていた。
井上：よかった、、、泣。
橋本：瑞稀、、、
井上：俺、、、泣。本当、もう、怖くて、、泣。
橋本：ごめんね、、、俺も、瑞稀の側にいてやれなくて、、
井上：、、、怖いっ、、
橋本：え、？
井上：、、、怖いよぉ、泣。はしもっちゃ、、泣。もう、、、俺の側から離れないで、、泣。
妊娠してから瑞稀が初めて俺に吐いた弱音だった。
その日から、俺は個人の仕事に出るのを減らした。
出産後の生活のこともあるから、流石に全部無くすのは不安だったから、短時間で済みそうなお仕事を優先的にメンバーにも譲ってもらって、時間がかかりそうな仕事はメンバーが変わってくれたり、サポートをしてくれた。
そんな俺の姿を見て、瑞稀はわがまま言ってごめんね、？なんて言ってきたけど、元々自由にしてきたのは俺だ。
こんなの、わがままのうちに入らない。
不安な時はパートナーに側にいて欲しいなんて、誰もが思うことなのだから。
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梨乃 - この作品本当に大好きで何周も拝見させていただきました。続きの更新楽しみに待ってます！よろしくお願いします！お体にはお気を付けください。 (2021年8月14日 0時) (
レス) id: 28de67bac0 (このIDを非表示/違反報告)
京本恵海(プロフ) - あおいろさん» ありがとうございます。 (2021年5月24日 7時) (レス) id: 2d7517d916 (このIDを非表示/違反報告)
あおいろ(プロフ) - tiranoさん» リクエストありがとうございます。了解です！今のお話に足させていただきます。 (2021年5月23日 21時) (レス) id: 7095de8d74 (このIDを非表示/違反報告)
あおいろ(プロフ) - りおさん» 了解です！今のお話に足させていただきます。リクエストありがとうございました！ (2021年5月23日 21時) (レス) id: 7095de8d74 (このIDを非表示/違反報告)
あおいろ(プロフ) - えさん» ゆとみずのリクエスト、以前いただいているので、書かせていただきます！リクエストありがとうございます。 (2021年5月23日 21時) (レス) id: 7095de8d74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおいろ x他1人 | 作成日時：2020年11月23日 17時
