ジュース（JUMP×JUMP）

ねえ（yt×ym） ページ12

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ym side






裕翔くんと付き合うことになったのはつい先月のことだ。



俺と圭人と知念と大ちゃんと、裕翔くん。



きっかけは仲良しグループの中で身長のことでちょっと揉めたんだ、俺と裕翔くんが主に。



「やまは絶対そのままが良い！」



「なんだよ！俺がカッコよくなりたいの否定すんのかよ！」



ヘンな言い争いでお互いムキになって喋らなくなっていた。



俺は、裕翔くんのモデルみたいなスタイルに憧れて…並んでも恥ずかしくないようなイケメンになりたかったのに。



裕翔くんに近づきたい気持ちを踏みにじられたようで悲しかった。



一方、彼は彼で俺との接し方に悩んでいたらしい。



しばらく話せないまま何日も過ぎて、突然裕翔くんから話がしたいと呼びかけられた。



2人きりの屋上。ほんとは立ち入り禁止だけど、裕翔くんに誘われて初めて足を踏み入れた。



なんだか特別な場所に連れてこられたようで嬉しくなる。



「…で、話って何？」



「やま、こないだはごめん。身長のこと、気にしてるって知ってるのに…」



「…ん、それはもういいから」



裕翔くんはドがつく真面目なのでこういうときはしっかり蒸し返してきます。



知念とか大ちゃんとの喧嘩はいつの間にか仲良しに戻れるから、根本的に解決しないと気が済まない彼の真面目さは俺にとっては物珍しかった。



「あのときは、俺の言葉も足らなくて…」



「もういいって、真面目なんだから！」



「いや、だけどやまのこと傷付けちゃって、」



「もう忘れたって！俺、そんなことより前みたいにその、裕翔くんと毎日くだらないこと話したいよ。」



俺だってプライド高いほうだし、思ってることもなかなか言葉にできないタイプだけど、裕翔くんと仲直りしたい。



…上手く、伝わってる？



「うん、ありがとうやま。俺もだよ。」



裕翔くんが一歩俺に近づいて、ぽんぽんって頭を撫でられる。



身長のことで揉めたのにこんなあからさまなことして…それでも裕翔くんの手は温かくて安心した。



「それで、ちゃんと伝えたいことがあってさ」

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