癒し系末っ子【２】 (ページ29)

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77 side西島ページ29

仕事が終わり楽屋へ戻ろうとすると

Aだけが違う道を歩いて行った

俺は、さっきのことを謝ろうと思い

Aのあとを付いていった

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自動販売機へ向かったAが足を止めて、

なにやら前の人たちを見ているようだ

するとその前の人たちの会話が聞こえてきた

「あの西島さんってさ～、ちょっとしつこいよな～」

「あー！わかります。多分俺らと初めて一緒に仕事するからわざと当たり強いんすよ！」

「ちょっと歌が上手いからって威張らないでほしいよな～」

クソ野郎…

俺は腹が立って反論しようとして一歩踏み出そうとすると

Aが先に言葉を発した

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A「謝ってください…今の言葉…」

A……

A「にっしーのこと知らないくせに……！！にっしーは……っにっしーは……最高のライブにしたいだけなのに…っ！！ファンの子に喜んでもらいたいだけなのに…！！！」

A「今すぐその言葉取り消して…っ…謝ってよっ……！！！」

なんて、

泣きながらスタッフに叫んでる

俺はそんなAを愛おしいと思いながら

Aの元へ行った

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スタッフ「……っ！？に、西島さん…」

西「……どうも。

A、何泣いてんだよ笑ほら、帰るよ？」

そう言って腕をつかむと

A「やだっ！まだ謝ってもらってない…！！」

なんて言って動かない君

…困ったなぁ笑

西「俺もAに謝ってないから…ね？」

A「で、でも！！！」

西「ほら！！！！行くよっ！！！」

俺は無理やり引っ張ってその場を離れた

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西「A、さっきはごめん…ムキになって思ってないこと言った…ほんとごめん…」

A「そんなことはもういいよ…！！さっきの人たちに謝ってもらってない…っ！！」

西「A…それはもういいよ笑」

どんだけ気にしてるの？笑

こんなこと芸能界なら少なくないよ

A「にっしーのことなんも知らないくせに…あんな事言うなんて許せないよ…っ」

…っ…

A「わっ……」

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俺はたまらなくなって

Aを抱きしめた

A「に、にっしー…？////」

西「ちょっと黙って」

A「……///」

好きだ、

早く俺の気持ちに気づけよ……