＊愛する天使＊ ページ49
青♀溺愛 兄×妹ぱろ
紫side
「にーたん＊」ﾆｺ
「「「「「「はぁい♡」」」」」」ﾃﾞﾚ
俺達兄弟には歳の離れた３歳の妹が居る。
最近『にーたん(お兄ちゃん)』と言う言葉を良く使う様になり、俺達はもうメロメロ状態や。
兎に角愛くるしくてまなでたくなる。
その為か、誰が章子の幼稚園を送り迎えするだとか、一緒に風呂に入るだとか、寝るだとかで毎日争いが絶えない。
「にーたんち！ぷんぷんめぇよ！しょーちゃ、ぷんぷんやぁの！」
でも最終的には天使のこの一言で醜い争いは終わる。
「ごめんな、章ちゃん」
「にーたん達ぷんぷんしてへんで？ほら」
「亮ちゃーん」ｶﾞｼ
「忠義ー」ｶﾞｼ
「握手して仲直りや」
「もうにーたん達仲良しこよしやで」
「ほんちょ？」ｺﾃﾝ
「本間本間！なあ？」
「「「「「おん！」」」」」ｺｸｺｸ
「よかっちゃあ＊」ﾆﾊﾟｧ
はい…６人揃って撃沈…。
この天使の笑顔は破壊力あり過ぎや…。
ーー時は流れて、章子も高校生になった。
愛くるしさはそのままに成長した。
勿論、俺達もそりゃ歳を取る訳で、もうええオッサンや。
だけど未だに誰も結婚をせずに章子の傍に居る。
成長と共に何かが変わるかと思えば、何一つ変わり映えせんかった。
多分、章子が産まれてから俺達の使命は決まってもうたんやろな。
思ってもへんけど、侯とかすばが「彼氏作らんでええんか？」って聞いた事があった。
でも章子は「私はお兄ちゃん達が居ればええもん！この先お兄ちゃん達みたいな人絶対見つからんわぁ！」ってあの変わらん可愛い笑顔で言うたんや。
兄離れが来ん以上は俺達が全力で章子を愛し、守る。
だからその時が来るまでは俺達の“愛する天使”で居ってな。
＊end＊
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作者名：あおねこ | 作成日時：2016年6月15日 1時
