＊あなたの為なら…＊ ページ42
赤青 りある
青side
「……んー、」
今、僕の目の前にはしぶやんから手渡された衣装が並べられている。
ピンク色のナース服、網タイツ、赤いＴ バック…、とセットアップなのか判らへんけどレース付きの赤いブ ラ ジャーまである…。
これは所謂セ ク シーナースのコスプレってやつやね…。
「ヤスにコレ着て欲しいねん！」何て真剣な眼差しで見つめられたから断ることが出来へんかってんけど、コレはちょっと…いや、かなり恥ずかしすぎるわぁ…/
「ヤスー。出来たかー？」
「…ちょ、もう少し待ってぇ…！」
今日はしぶやんの誕生日やから、彼の要求には出来るだけ応えてあげたいけど正直まだ踏ん切りがつかへんねん…。
「ヤースー」
扉の向こうから「まだか？」と催促する様なしぶやんの声。
うー、しゃあない！恥ずかしいけど今日だけ我慢すればええねんから！と腹を括りナース服を手に取った。
＊
カチャ、パタン。
「お、おまたせ…/」
うわぁ…ほんまめっちゃ恥ずかしい…/
「ヤス、…お前」ｼﾞｯ
えっ…？しぶやんに睨まれてる…？
やっぱり変やったんやんな…。
気持ちのええもんちゃうもんね…こんな格好…。
「…ごめん、すぐ脱いでくるから…、」
「メッッッチャ、ええやないかあ！！」
「……へ？？」ｷｮﾄ
「やっぱり俺の目に狂いは無かった！！エ ロナース最強やな♡」ｷﾞｭ
「…あの、変やないん…？」
「変な事あるか！俺が選んだんやぞ！」
「…そ、そやね」
ホッ。気分を害したんやなくて良かった。
「ほな、早速エ ロナースをいただかせて頂きます♡」
そう言ったしぶやんの声を訊いたのは今から二時間前のこと。
隣では満足したのかスヤスヤと少年の様な顔をして眠っている。
「さっきまではえ ろ親父の様な顔して網タイツ破りまくってたのにね」ｸｽ
何だか笑いが込み上げてきて両手を口元に当てて僕は小さく笑った。
＊end＊
赤さんのお祝いだったのにこんな仕上がりで申し訳ないです…。もっと文才能力があれば…！
えっと気を取り直しまして、赤さん誕生日＆えいとさん全国デビューおめでとうございます！
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作者名：あおねこ | 作成日時：2016年6月15日 1時
