【＊BluE＊】 (ページ38)

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取り敢えずチパに任せっ切りやった家事は分担制にしようと思う。
流石に俺一人じゃ無理やしな。

「バル。チパが居らんから家事は分担するで」

「は？嫌やわ！」

「嫌やちゃうわ！当たり前やろが！」

「そんなん全部ユウがやるんが当たり前やろ！俺のチパを合宿に行かしたんやからな！」

「お前なあ…」

エエ加減にせぇ！って怒鳴りたなったけど、意固地になっとるバルに今は何を言うてもアカンやろし、俺が折れるしか無いんやろな…。

＊

「チパチパチパチパチパチパチパチパ…」

あー、もう、うっさいうっさい！！

さっきからバルはソファーの上で寝転んでチパ愛用のタオルケットを抱き締めながらずーっと名前連呼や。

時々チパがパチになって「…あ、パチちゃうわ」って一々訂正し直すのはちょっと笑てもうたけど…(笑)

すると突然、ピーッピーッと変な音が鳴り出所の脱衣場に行ってみると、洗濯機から大量の泡が吹き出していた。

「うわっ！何やコレっ！！」

床は泡まみれになり、無駄な仕事を増やしてしまって落胆した…。

何とか無事に洗濯物を干し終えた後、家の中の掃除は簡単に済ませる。

「はあ…」

疲れがドッと押し寄せて来て俺はテーブルの上に突っ伏した。

(チパは毎日こんなしんどい事やっとったんやな…。本間感謝で頭が上がらんわ…)

心の中でチパに感謝しながら、ふと時計の針を見やると時刻は16時過ぎ。
夕飯の買いもんに出掛け様としたけど、疲れの所為か眠気が襲って来て俺はそのまま目を閉じた。