【＊BluE＊】 (ページ17)

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二人は楽器屋のギタースペースを物色中。

章子はバレー部やけど趣味でギターをやっている。
中々の腕前で、亮ちゃん所属の軽音部に時々ヘルプで参加する事もあるらしい。

「このギター可愛い♡」

「章子の方が可愛いで♡」

「…もぅ、からかわんといて！/」

「本間やって！章子が一番♡」

「…恥ずかしいからやめてやぁ…/」ﾎﾟｶﾎﾟｶ

顔を赤らめながら俺の腕をポカポカ叩いてきた。
行動も可愛過ぎて余計構いたくなるねんな、んふ。

「……」ｼﾞﾛ

「！」

殺気を感じて振り向けば亮ちゃんに睨まれてました…。

一通りギターを見た後、次の場所へ行く事になったんやけど、突然トイレに行きたなって二人には外で待ってて貰う事にした。

素早く用を済ませて店を出た時…、

「どけや！このアマ！」ﾄﾞﾝｯ

「ーーきゃっ！！」ﾄﾞｻｯ

「りょーちゃんっ！」

二人が男に襲われていた…。

「おとなしく言う事訊いてりゃええねん！ほら、こっち来ておっちゃんと楽しい事でもしようや」ｸﾞｲ

「……ゃ、離してっ！！助けて…、たっちょ…」

「俺の彼女に手出すん辞めて貰えます？」ｶﾞｯ

そう言って章子の腕を掴む男の腕を強く握り引き離す。

「はあ？何やねん、お前！彼氏気取りか？」

「気取りやない。彼氏や！」ｸﾞｲ

「い、いだだだっ…、！何しよんねん…！」

「このまま腕折ってもええねんで？」ｸﾞｲ

「…っひ、わ、判ったから辞めてくれぇ…」

「本間やな？」

「…ほ、本間や…！」

関節技を決めていた手を離せば、男は足元がフラフラになりながら逃げて行く。

「…たっちょん！」

「章子大丈夫やったか？」

「…うん。でもめっちゃ怖かった…」ｳﾙ

「ごめんな、怖い思いさせて」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

「…たっちょんの所為ちゃうよ」

「だけど俺が傍に居ったらこんな事にはならんかったから」

「悪いのはあの男や！」

「りょーちゃん！足大丈夫？」

「平気平気！ …っ、」ｽﾞｷｯ

「…平気ちゃうやん！あの時、私を庇って足首を捻挫してもうたのかも…っ、」

亮ちゃんは、あの男から必死で章子を守ってくれたんや。女の子やのに凄いな。