＊care＊ ページ11
紫青 りある
青side
「ヤス」ｷﾞｭ
「しんちゃん？」ｷｮﾄ
「…しんどないか？」
「んっ？全然平気やで！」
「…無理してへんか？」
「うん。してへんよ」
「ん、なら良し！」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
僕の恋人しんちゃん。
時々こうやって僕の心配をして気に掛けてくれる。
ガサツだなんだって言われる彼だけど、ほんまはすごく優しくて頼りになる人。
仕事では愛のあるツッコミをしてくれるし、
夜でも愛のあるツッコ…(お前はそう言う事ゆうたらアカン！：村)
しんちゃんが傍におってくれたら僕はほんまに安心するねん。
「せや。明日は帰り遅なるから、先に寝ててええぞ」
「わかった！」
僕からしたら仕事が多忙な彼の方が身体を壊さないか心配なんやけど…。
だから僕なりに出来る事をしんちゃんにしてあげたいねん。
ーーー翌朝。
「…はよ」ﾌﾜｧ
「しんちゃんおはよ！朝ごはん用意したから早よ食べよ！」
「…あれ？ヤスこんな和食料理作れたっけ？」
「実は最近、料理教室に通い始めてん！」
「…え？」
「しんちゃんにはいつまでも健康でいて欲しいから、栄養ある料理を食べさせてあげたくて」
「…ヤス」ｽｯ
しんちゃんの手が伸びてきて抱き寄せられた。
「おおきにな」ｷﾞｭ
「うん」ｷﾞｭ
僕もしんちゃんの背中に腕を回した。
こうやってお互いを補っていれば、自然と心や身体をケア出来る。
しんちゃんは僕にとっての。
僕はしんちゃんにとっての。
大切な存在。
＊end＊
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作者名：あおねこ | 作成日時：2016年6月15日 1時
