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それからも相変わらず俺に優しくて甘い薮だけど、なにかを隠して調べているのは変わらないままだった。
そして今朝。
hk『ねぇやぶ、』
yb『んー、？』
俺が作った朝食も美味しそうに食べてくれているがどこか上の空。
そんな薮を見ているのもそろそろ限界がきていたんだ。
hk『…なんで薮は俺を選んだの？』
yb『は…』
hk『答えてよ、』
yb『いや、…なんでって…今更だろ。』
言い淀む姿がちょっと悲しかった。
hk『今だから聞きたいの。
田舎クサくて、単純なこと理解するのにも時間がかかるし、ポジティブなわけでもない。しまいには女でもない俺を、どうして？
…ねぇ、なんで。』
一度口にしてしまった思いは溢れたら止まらなかった。
薮のふにゃふにゃした顔がいつもより涙で滲んで余計にふにゃふにゃに見えるけど、その表情は怒ってるような悲しんでるような俺にはよくわかんない顔になってた。
そう、わかんないんだよ薮。
わかってたはずなのに最近の薮は全っ然わかんない。
yb『光、一回落ち着け。最近思いつめた顔ばっかして、ちょっと変だぞ。』
hk『変って…変なのは薮じゃん、
またそうやって誤魔化すんだ。』
ーー今日一日は打ち付けるような雨が強く降り続けるでしょう。雨傘を忘れずに持って出かけましょう。
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静かにテレビの音だけが流れる。
口を固く結んだまま。
もう、いいよ、
hk『ごめん、もう、いいや…』
なんにも持たないで家を飛び出す。
打ち付ける雨より心のほうがずっと痛かった。
(雨…薮が出る頃には弱まってるといいな、)
こんなにむかつくのに、思わずにはいられない。
俺ってやっぱり馬鹿だ。
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蒼海(プロフ) - はなもさん» 優しいお言葉ありがとうございます…！ (2020年1月27日 10時) (
レス) id: dcfd61658f (このIDを非表示/違反報告)
はなも(プロフ) - この話いのあり好きな私からしたらものすごく大好きな小説なので自分のペースで更新頑張って下さい！待ってます！ (2020年1月27日 6時) (レス) id: 1cb17799b7 (このIDを非表示/違反報告)
蒼海(プロフ) - あみおかさん» ありがとうございます！ (2020年1月26日 22時) (レス) id: dcfd61658f (このIDを非表示/違反報告)
あみおか(プロフ) - やぶひかの展開が気になります！更新頑張って下さい！ (2020年1月18日 13時) (レス) id: 1a4f58f7c6 (このIDを非表示/違反報告)
蒼海(プロフ) - 圭人愛ing者さん» ありがとうございます！ (2019年12月23日 10時) (レス) id: dcfd61658f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼海 | 作成日時：2019年5月8日 22時
