case3.ロマンス渋滞中 ページ6
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ふらっと歩いてて
たまたまいのちゃんを見かけたから。
ただなんとなくついて行ったらこれだよ…
in『ごめんね、今はそういう気持ちになれないっていうか。そもそも俺誰とも付き合うつもりないから。』
(あ、やべっ、)
女性は小さく頭を下げて、自販機と柱の間に隠れた俺の前を小走りで去っていく。
焦った…
いのちゃんがすごくモテるってことは風の噂で知ってた。(大ちゃんからもなんべんも聞いた。)
だけど、実際見るのは初めてだった。
いのちゃんの向かいに立っていたほんのりと頬を赤らめる女の人は遠目から見てもすごく綺麗だったし。
あいつもこんな風に告白されてるんだろうか、と勝手に想像して勝手に嫉妬してる自分が醜くて笑ってしまう。
あの子泣いてたな…
当の本人はいつもと同じで眠そうになんとも思わないような顔をしてる。
今だって綺麗な女の人を振っといて呑気に大きな伸びをしている。
ほんと…いのちゃんを好きになった女性が気の毒すぎる…
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in『…で、光も俺に告白？』
(…っ)
突然、静かだった空間に穏やかな声が響きわたる。
完全に気づかれてるじゃん…
たまたまとはいえ、覗き見てしまったことに気まずさを感じながら影からそっと出る。
いのちゃんはそんなこと気にしてないだろうけど。
in『まぁ光だったらいいかな〜とも思えるけど、俺もうちょっと生きてたいし、そもそもあいつに コロ されるなんてごめんだからやめとくわ。ごめんね光。』
hk『俺が本気でいのちゃんに告白しに来てたとしてもそのフりかたはまじでないわ。』
in『だって〜事実だし〜』
hk『どーだか。』
にやにやした顔がムカつく…
hk『…案外、そんなことないよ。』
あいつは一人でやってけるし、実際は俺がそばにいる必要なんて…ほんとはないのかもしれない。
だからニヤニヤすんなし。
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in『…はぁー、
光。俺今日サボりたい気分なんだけど、一緒に来ない？』
サボりたい気分って、いつもじゃん。
あー俺がいなきゃ誰もまともに仕事しないだろうな。
でも
なんだか今日は行きたくない。
あいつの顔を見たくない。
いたずらっぽく笑う同い年に小さく頷いた。
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蒼海(プロフ) - はなもさん» 優しいお言葉ありがとうございます…！ (2020年1月27日 10時) (
レス) id: dcfd61658f (このIDを非表示/違反報告)
はなも(プロフ) - この話いのあり好きな私からしたらものすごく大好きな小説なので自分のペースで更新頑張って下さい！待ってます！ (2020年1月27日 6時) (レス) id: 1cb17799b7 (このIDを非表示/違反報告)
蒼海(プロフ) - あみおかさん» ありがとうございます！ (2020年1月26日 22時) (レス) id: dcfd61658f (このIDを非表示/違反報告)
あみおか(プロフ) - やぶひかの展開が気になります！更新頑張って下さい！ (2020年1月18日 13時) (レス) id: 1a4f58f7c6 (このIDを非表示/違反報告)
蒼海(プロフ) - 圭人愛ing者さん» ありがとうございます！ (2019年12月23日 10時) (レス) id: dcfd61658f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼海 | 作成日時：2019年5月8日 22時
