初めて恋をした日に読む話 (ページ10)

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９話ページ10

次の日から塾通いが始まった

順子先生とわたしと匡平の３人での授業

「まずは志望校から決めるんだけど、二人とも本当に東大にいくのね？」

「『はい！！』」

「東大はね、文系は学科は文Ⅰ、文Ⅱ、文Ⅲ、理系は理Ⅰ、理Ⅱ、理Ⅲっていう風に分かれてるの」
「そのあと3年生になったときに、あらためて進学できる学科が決まるんだけど...」

「『なるほど』」

「何がやりたい、なんて聞かない。まずは東大に入ることが大事」
「合格するためには少しでも可能性が高い学部を選ぶの。目標はとにかく現役で東大合格すること」

「ゆりゆりには募集人数が多い理Ⅰか合格最低点が最も低い理Ⅱをおすすめする」

「俺はどこでもいい、現役で東大に入れれば何でもいい」

「わかった、なまえこは？希望はある？」

「私も入れるならどこでもいいんだけど理想をいえば理Ⅲ」

「本気？なまえこでもかなり難しいラインだとは思うけど...」

「理Ⅲってそんなにやべぇの？」

「理Ⅲは東大の中でも超人が行く超最難関でほとんどが変人よ！それでもなまえこはいきたいの？」

『匡平が南高から東大にいこうとしてるんだもん、私だって頑張りたい』

「わかった、じゃあ二人ともこれからクリスマスやお正月、いろんな行事はないと思ってやるのよ！」

「『はい！』」

こうして目標を立てた私たちの受験勉強は始まった