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唇を離して、そのまま岸くんの潤んだ目を見つめる。
自分でもわかる、いまのわたしはずいぶんと挑発的な目をしてること
(これでおしまいにできる？)
まるでそう言ったわたしの心の声が聞こえたみたいに、それに反抗するみたいに
岸くんは噛みつくみたいな、怒った時のキスを返した。
「ん、、！…っ、っ」
「……、くち、開けて」
イラついたような言い方に、心臓が捕まれた。
わたしに夢中になってくれているんだとしたら、どれだけ幸せなことだろう
言われた通りに、少し唇をあけたらその瞬間に熱い舌が入り込んできた。
びくん、と震えた体を戒めるみたいに、腰を抱く岸くんの腕に力が入る。
「ンっ…！…、ぁ…ふ…」
「Aさん、…はぁ…ッAさ…ヤバい…」
何度も何度も角度を変えてするオープンマウスのキス
久しぶりで、幸せで、苦しくて、涙が出た。
息も十分に吸えなくて、吐けなくて、頭がぼーっとして立っていられなくなる。
しゃがみこみそうになるのを堪えていたら、隣にあったテーブルに座るよう岸くんに腰を押された。
体重をかけると、ギシリと鳴る木目が今更羞恥を煽る。
座るわたしに覆い被さるように岸くんはテーブルに両手をついた。
「っふ………きし、くん……、」
「ん、」
「きしくん、………」
「Aさん…」
離れ難くて、切なくて、苦しくて
味わうようにさっきよりももう少しゆっくりキスをして、体を離した。
「………っはぁ…、」
「……ーー、、、、。/////」
「……Aさん…もーーやべーよーーー、」
「きしくん、だって…。///」
「そりゃあんなん…されたら、」
ガマンできねぇよ、
低く囁かれて、また心臓が跳ねる。
もっと、なんて口が裂けても言えないはずだったのに
言いたくなってしまう。
「…っきしくん、」
「待って！俺…これ以上は、ほんとに、まじで、ムリっす、」
「…ごめん、なさい」
「ちが…っ、ムリってそーゆーんじゃなくて…反対の意味で、！」
「はんたい、？」
「……オトコノコ的に、これ以上は、“ここ”では、ムリ……」
「ぁ…、」
「Aさんが会議室なんか行こうって言うから…！！！せめて、俺んちなら…」
「ごめんね、…その…我慢、できなくて」
「だーーーー！！！もう！！ヤメテってば！！その顔！煽ってんでしょ？！」
真っ赤な顔で慌てる岸くんが愛おしくてかわいくて、たまらなかった。
つづく
続く (更新停止中)
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きゅん - 担降りしたとか、忙しくなったとかですかね？だと良いんですけど。。元気でいらっしゃることを願っております。 (2023年3月8日 2時) (
レス) id: 51fa7197f2 (このIDを非表示/違反報告)
きゅん - 琉叶さん、大丈夫ですか？💦大丈夫というか、お元気ですか？🥺急に途絶えてしまったので、心配です、、 (2023年3月7日 13時) (レス) id: 51fa7197f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 更新ずっと待ってます。ほんとにほんとに大好きです。 (2020年11月15日 23時) (レス) id: 572714d195 (このIDを非表示/違反報告)
lilly(プロフ) - 1番と言っても過言ではない程好きな作品なので更新待ってます！！！ (2020年9月9日 0時) (レス) id: 781d1e2d46 (このIDを非表示/違反報告)
倖 - 更新楽しみに待ってます。 (2020年4月24日 4時) (レス) id: 825a5581ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琉叶 | 作成日時：2019年7月4日 2時
