６羽：口付＿Ｓｉｄｅブラック ページ8
「＿きろ＿お＿ろ＿＿起きろーッ！！」
「うわぁ、何、何事…！！？」
『んん…オレちゃんまだ眠たいです』
聞き覚えのある様な声が大きく鳴り響き、目を擦って其方を見ると見覚えのある角と赤い髪…可愛らしい顔が映り込む。それは照れか怒りか何方かも判らぬ程に顔が赤くなった"アカネ"という名前の鬼の少女であった。本日は一緒に動画を撮る約束等もしていないし、恐らくは近くを通りかかったかまた何かしらを企んで来たのだろう。分かりやすく溜息を吐いては此方を見ながら「流石に寝すぎなんじゃないか？それと、なんで二人で抱き合って寝てるんだよ…」と述べた。少しばかり何かを隠している様な気配に一瞬耳をヒクつかせながらも先刻見た夢の事を思い出し、さとしくんの方を見た。彼も思い出したかのようにオレちゃんの事を一瞬だけ見ると爆発した様に真っ赤になれば顔を逸らす。オレちゃんも釣られて少し恥ずかしくなってしまい顔を逸らす。
アカネさんは何が起きたのかは理解していないが何かを察した様に頷くと「変なタイミングに来ちゃったかな…帰る。」と述べると気まずそうな顔をして退室する。
数分の間、カメラちゃんが飛び回る音だけが部屋の静寂を打破しオレちゃんも次第に熱が引いていくような気がした顔をさとしくんの方へと向けると普段通りの口調で『首や耳まで真っ赤ですね、さとしくん？』と述べると「だって、事故だけどあんな…うぅ…」と目だけで此方を見ると涙目気味に答える。確かに彼にとっては重かったかもしれない。オレちゃんにとっても心臓にダイレクトアタックであった。きっとニト〇チャージもしてある。長生きしていてもやはり心臓は鍛えられないのだ。
『さとしくん、あれは夢の中なのでノーカンにしましょう』
やはり同意の上ではない事に少しの嫌悪も抱いてしまった為、彼へとこんな提案をする。すると、彼は頷いて「そうだね…！」と明るい顔で述べた。この時はもう
恋なんて叶わないと思っていた。
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庭主ゆゆし(プロフ) - 冬夢さん» コメントありがとうございます！ブラさといいですよね…！此方こそありがとうございます！ (2021年7月17日 20時) (
レス) id: 7ceaf3da22 (このIDを非表示/違反報告)
冬夢 - 初コメ失礼します！めっっっっっちゃ好きです！応援してます！！ブラさとに飢えていたんでとても助かりました！！！！！ありがとうございます！！ (2021年7月13日 23時) (レス) id: 11006f1e35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：庭主ゆゆし＠ﾌｪﾝﾘﾙΩ | 作成日時：2021年6月16日 13時
