５羽：理解＿Ｓｉｄｅ夢実 ページ7
「あぶな…ッ！！？」
夢の世界は妄想力を持った者勝ち。私は神の眷属以前に夢を喰うバクだったのだ、妄想力には強い。
つまり何が言いたいかというと…重力を操って二人を無理矢理キスさせた…という事が言いたかったのだ。
そうやって無理矢理キスをさせられた2人は私が重力を通常に戻すと共に顔を赤らめながら逸らし、「なッ…なんか体が勝手に…」やら「すみません、咄嗟に対応出来ずにさとしくんのファーストキスを奪ってしまいました…」やら付き合いたてなのにも関わらず事故ってキスしてしまって気まずい…みたいな状況を作り上げてしまった。正直とても可愛い。ご馳走様って感じ。有難う。
『…とまぁこういう事でしてよ。』
と少し高飛車な態度になりながらも神の眷属として二人にこう述べる。すると二人は困惑した様に此方を向くと「でも、俺達男同士だし…」と述べた。さとし様はきっと奥手で、好きな人に好きと言えないタイプなんですね…。確定。恋愛フラグ。
『男同士だから…？私は女性とも男性とも付き合ったことがありましてよ！』
相手に可笑しくない、と伝えたくて胸を張ってはそう答える。誰に恋をしようが、誰に恋をしようがその人の勝手なんだから別にいいでしょ…的な。「でも俺、ひめちゃんが好き…だから」。さとし様は私にそう答えた。障害のある恋！
『いえ、私に見つかったからには普通の恋愛なんて出来ない様になりますから安心してください！…おっとそろそろ時間が…。』
ぽかんとしている二人に恋の試練と書かれた札を渡すと、機能していない時計に目をやり一言。神の眷属にのみ見える時計は刻一刻と彼らの寿命を削って行っている事を知らせてくれる。
私が作り出した"夢"は気を抜けば現実の時間を削ってしまう事があり、私は今注意を怠ってしまったが為に一分程の寿命を奪ってしまっていたらしい。
『御目覚めの時間でしてよ、御二人様』
私がそう呟くと首を傾げた二人は彼等で云うブラックホールへと堕ちて行った。
『私からの試練、頑張ってね〜』
なんて呑気に呟くと私もその場から姿を消した。
６羽：口付＿Ｓｉｄｅブラック→←４羽：夢実＿Ｓｉｄｅブラック
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庭主ゆゆし(プロフ) - 冬夢さん» コメントありがとうございます！ブラさといいですよね…！此方こそありがとうございます！ (2021年7月17日 20時) (
レス) id: 7ceaf3da22 (このIDを非表示/違反報告)
冬夢 - 初コメ失礼します！めっっっっっちゃ好きです！応援してます！！ブラさとに飢えていたんでとても助かりました！！！！！ありがとうございます！！ (2021年7月13日 23時) (レス) id: 11006f1e35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：庭主ゆゆし＠ﾌｪﾝﾘﾙΩ | 作成日時：2021年6月16日 13時
