１羽：目覚＿Ｓｉｄｅさとし ページ3
ふぁあ、と欠伸をしながら伸びをする。変な夢を見たお陰か今日はやけに早く目覚めてしまったらしく、時計を見ると休日であるにも関わらず未だ6時であったため二度寝に更けようとするも眠気も飛んでしまったらしく休日らしくない一日を余儀なくされてしまった。
普段通りなら9時までは確実に寝て、朝ご飯を食べ終わったらゲームをしたりブラックという悪魔と動画の撮影をしている処だというのに、こんな時間ではブラックも起きていないだろう…と少し寂しいような寂しくないような不思議な感情にふたがれる。
はぁ…と無意識の内に小さく溜息を吐いてはベッドから降りる。着替えをしようとクローゼットを開けると、その中にブラックが入っていた。
『うわぁ、ブラック！？！？！？』
に寝起きドッキリとしては刺激は少ないものの、己のクローゼットに彼が入っている事など予想だにして居らず、思わず声を上げてしまった。すると、寝ていたらしい彼は「ふぁ…」と寝惚けた様な声を上げては俺の顔を見るなり「お早う御座います。早いですね〜」と少し蕩けた様な普段とは違うだらしない様な表情で俺のことを見る。今日見た夢の事が脳裏を過ぎり、少しばかり顔が赤くなる。
『変な夢を見たから一寸目が覚めちゃってさ…。ブラックこそ、そんな所で何してるの？』
苦笑い浮かべては眠そうに目を擦っている彼に問う。俺がこの時間に起きることなど予想していなかったのだろう、きっとドッキリを仕掛けようとしていたのだろう…等と考えながら。
「変な夢を見てしまったので少しさとしくんの寝顔でも見ようと思いまして。」
未だ起きたばかりだからか眠そうにクローゼットから出て来ながら予想外の答えを述べた。その回答は自己とも同じような考えで、同じ夢を見ていたのではないか…という淡い期待を抱く。
『変な夢ってさ、もしかしてあの"貴方の恋のお手伝いをさせてください！"ってアレ…？』
クローゼットから着替えを取り出しながらブラックの方を見る。すると驚いたように目を丸くしては「さとしくんも同じ夢を見たんです？」と額と額がくっついてしまいそうな程の距離で問う。
少し火照る顔を縦に振っては相手の言葉を肯定する。
「これは鬼ヤバな匂いがします…」
嬉しそうに笑ったブラックの内側を、俺は未だ予想もしていなかったのだった。
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庭主ゆゆし(プロフ) - 冬夢さん» コメントありがとうございます！ブラさといいですよね…！此方こそありがとうございます！ (2021年7月17日 20時) (
レス) id: 7ceaf3da22 (このIDを非表示/違反報告)
冬夢 - 初コメ失礼します！めっっっっっちゃ好きです！応援してます！！ブラさとに飢えていたんでとても助かりました！！！！！ありがとうございます！！ (2021年7月13日 23時) (レス) id: 11006f1e35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：庭主ゆゆし＠ﾌｪﾝﾘﾙΩ | 作成日時：2021年6月16日 13時
