１６羽：違和＿Ｓｉｄｅひめ ページ18
「おはよう、ひめちゃん！」
今日もいつも通り学校が始まって、いつも通りの授業が始まる予定だった。その筈なのに、何故かさとしくんが挨拶をしてくれた後、ブラックも隣に居たのを見て違和感を感じた。二人がいつも一緒に居るのはいつもの事だけど、何かが違う気がする。何かこう…輝いてるって言うかなんて言うか…何かが違う、としか言い様が無かった。
「さとしくんとブラック、昨日何かあった？いつもと違う感じがするんだけど…」
自分でも分からないなら、覚えている内に聞く迄だ、と思い問う。すると思い切ってさとしくんが小さく口を開いた。
「き、昨日は…あんまり思い出したくないかも。詳しくは俺が居ない時にブラックに聞いてくれる…？」
小刻みに震え、何かに怯えた様な表情をしながら普段のさとしくんからは考えられない様な小さくか細い声が血色の悪い唇から漏れる。ブラックは其の様子を見るなり「大丈夫ですよ、オレちゃんも着いて居ますから。」とあやす様にさとしくんの背中を撫でた。さとしくんは屹度何か酷い目に遭ったのだろうと気付くのは容易だった。ブラックがあやして居るという事は、ブラックが何かをしてしまった訳でも無いのだろう、さとしくんもブラックに縋る様に服の裾を掴んだ儘震えている。私は少し小さく息を吸って
「分かった。嫌な事聞いちゃってごめんね。学校は安全だから、屹度大丈夫だよ。」
と優しく声を掛けて席へと戻った。其れにしても、何があったらあんなにあのさとしくんを追い詰められるのだろう？逆に不思議で仕方ないし、湧いて来るのは怒りとよく分からない感情のみ。私が何も語らない…否、語れない彼の姿を見て考えられるのは心配と怒りのみであった。
学校を終え、帰宅しようとするとブラックが小さく手を拱いて居たので其方に行くと、昨日さとしくんに起きた出来事を説明された。やはり、湧くのは怒りと憎しみだった。しかし警察に捕まったので如何する事も出来ない儘家に帰った。
あの時、さとしくんとブラックに感じた違和感は何だったんだろう…？
閑話：求愛__Side：さとし→←１５羽：同情＿Ｓｉｄｅさとし
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庭主ゆゆし(プロフ) - 冬夢さん» コメントありがとうございます！ブラさといいですよね…！此方こそありがとうございます！ (2021年7月17日 20時) (
レス) id: 7ceaf3da22 (このIDを非表示/違反報告)
冬夢 - 初コメ失礼します！めっっっっっちゃ好きです！応援してます！！ブラさとに飢えていたんでとても助かりました！！！！！ありがとうございます！！ (2021年7月13日 23時) (レス) id: 11006f1e35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：庭主ゆゆし＠ﾌｪﾝﾘﾙΩ | 作成日時：2021年6月16日 13時
