１４羽：戦略＿Ｓｉｄｅブラック ページ16
もしお母様がオレちゃんとさとしくんをくっ付けようとして来るのであれば、これより先、さとしくんの家に来るのは中々の愚策であろう。そうなるとお母様に見つからず、GPSで後を付けられぬように撮影をしなくてはならない。それより危惧すべきは、コメント欄や二次創作、家庭内でのさとしくんの扱いだ。オレちゃんとどういった話をしたか、どんな事をしたかなどを聞かれ、精神的ストレスが溜まり病んでしまう事も最悪の事態といえる。
とはいえ、まったくのメリットが無い分けでは無い。オレちゃんとしてはさとしくんと付き合っているという嘘を吐けば家に来ても怒られないしなんなら公認にもなり、撮影がしやすくなる。付き合っていなくとも、オレちゃんが好意を持っている事をお母様に伝えれば、お母様はきっとオレちゃん達に何も言わなくなるし、なんならアドバイスをくれるかもしれない。そのアドバイスの反対を行けばオレちゃん達は結ばれる事も無いだろう。
すぅ、と小さく息を吸うと「…ですが、別に好意を持っていない訳ではありませんよ」と頬を染めながら呟くように述べる。屹度これなら嘘はバレまい、と思っていた瞬間。
どん。
廊下の方から尻餅を突く音。大人にしては軽く、幼い子供のような音であった。恐る恐る其方を向くと、案の定顔を真っ赤にしているさとしくんが口をパクパクしながら此方を見ていた。この不測の事態はオレちゃんの計画を狂わせるかもしれないな、と溜息を吐きながら彼の方へ足を向けると手を伸ばし、何事も無かったように「大丈夫ですか、さとしくん？」と述べる。
「ぶ、ブブブ…ブラックって……俺のこと…優しいって思ってたの！？」
「はい？」
驚いたように転んでおいて、彼が放ったのは好意と厚意の勘違いによる発言だった。流石に予想外だった発言に思わず即レスしてしまいさとしくんも困惑する。少しの間流れた沈黙に気まずそうに立ち上がったさとしくんを見ると「よく難しい言葉知ってましたね、さとしくんなのに」といつもの調子で放つと「失礼だな！最近授業で習ったんだ」といつも通りの回答が返ってくる。オレちゃん達の様子を見ていたお母様は此方を見ながら再度、口を開けた
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更新サボってすみません、夏休みに東卍追ってました。
１５羽：同情＿Ｓｉｄｅさとし→←１３羽：対面＿Ｓｉｄｅブラック
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庭主ゆゆし(プロフ) - 冬夢さん» コメントありがとうございます！ブラさといいですよね…！此方こそありがとうございます！ (2021年7月17日 20時) (
レス) id: 7ceaf3da22 (このIDを非表示/違反報告)
冬夢 - 初コメ失礼します！めっっっっっちゃ好きです！応援してます！！ブラさとに飢えていたんでとても助かりました！！！！！ありがとうございます！！ (2021年7月13日 23時) (レス) id: 11006f1e35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：庭主ゆゆし＠ﾌｪﾝﾘﾙΩ | 作成日時：2021年6月16日 13時
