１０羽：怒、涙＿Ｓｉｄｅブラック ページ12
さとしくんの部屋に着いた。それを皮切りに、さとしくんはオレちゃんに抱き着いて大きな声を上げて泣き出した。今まで泣くまい、と幼いながらに我慢していた涙が溢れてしまったのだろう。オレちゃんも彼を抱き締め返すとあやす様に頭を撫で、只管に『大丈夫ですよ』と宥める。こうやってしていると、彼もまだ小学生なのだと痛感させられ、少しばかりの庇護欲が沸いてしまったりする。オレちゃんも少しムキになってしまったりで、あの場に彼が居なかったらきっと地獄送りにしていた処だった。
さとしくんが少し落ち着いて来た処で「恋の試練１、隔たれた愛…クリア」と札から謎の声が聞こえると、その札が消滅し、新しい札が現れた。
正直なところ、寝ようとしていたさとしくんの邪魔をする札は心底邪魔であったが、その札の声がすると同時にオレちゃんまで眠気が襲ってくる。きっとあの夢実さんの仕業なのだろうが、今はそんな事を考える余裕の無いくらいの眠気に襲われていた。さとしくんと一緒に布団に入ると、そのまま眠気の向くままに眠りについた。
→
１１羽：人攫＿Ｓｉｄｅブラック→←９羽：結末＿Ｓｉｄｅさとし
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
庭主ゆゆし(プロフ) - 冬夢さん» コメントありがとうございます！ブラさといいですよね…！此方こそありがとうございます！ (2021年7月17日 20時) (
レス) id: 7ceaf3da22 (このIDを非表示/違反報告)
冬夢 - 初コメ失礼します！めっっっっっちゃ好きです！応援してます！！ブラさとに飢えていたんでとても助かりました！！！！！ありがとうございます！！ (2021年7月13日 23時) (レス) id: 11006f1e35 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：庭主ゆゆし＠ﾌｪﾝﾘﾙΩ | 作成日時：2021年6月16日 13時
