10 ページ10
.
「やー、こんなにのびのび楽しめる撮影久々っスね!」
「切原くん、公共の場ですので大声を出してはいけませんよ」
「俺、腹空いてきちまった」
「またブタに変身するんか?」
カメラの前で自由な会話を繰り広げる彼らに、はやく挨拶をしろとカンペを出す。いち早く気づいてくれた柳生くんが、必然的に司会進行の立場に立った。
今日はグルメバライティの撮影である。番組側からは自由にやっていいと言われてはいるが、だからと言って彼らは自由すぎる。…きっとファンはアイドルのこういった姿が好きなのだろうけど。
「柳生、どこで飯食うんだ?」
「ここから少し歩いたところにある、老舗のお寿司屋さんだそうですよ」
「寿司っスか!?テンション上がるー!」
「豪勢じゃのう」
カメラの前ということを気にせずに会話を繰り広げる彼らは、見ていてとても微笑ましかった。さっきからカメラマンさんも頬が緩みっぱなしである。その気持ち、わかる。
平日の真昼間ということもあり人通りは少なかったが、大学生くらいの女の子がすれ違いざまに4人に手を振っていた。ファンサービスはそれぞれである。
「ここですね」
「雰囲気あるな」
先頭を歩いていた丸井くんと切原くんが暖簾を潜る。優しそうな店長さんが、暖かく歓迎してくれた。
挨拶と前置きを経て、やっとお目当ての寿司にありついた丸井くんと切原くんの目は輝いていた。
37人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紗昧(プロフ) - 悠莉さん» 私欲だけで書いている物語を楽しんでいただけて嬉しいです。ありがとうございます^ ^ (2020年5月2日 18時) (レス) id: 12922a096f (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - →ですが、青い鳥に書くのなら△△さんみたいに書くだろうなーと想像しながら読んでいました!とにかくみんなかわいいです!これからも更新頑張ってください!楽しみに待っています! (2020年5月2日 5時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - 初コメ失礼します!立海ヤング漢のアイドルパロ、いつもとっても楽しく読んでいます!マネージャーなんて羨ましい!と思いながら読んでいたので□□さんに共感しました!むしろ私の気持ちそのものです!→ (2020年5月2日 5時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紗昧 | 作成日時:2020年4月27日 18時