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「切原くーん、起きてー」
朝、切原くんが起きないと柳生くんから連絡を受け彼らが共同生活するマンションへ向かった。出迎えてくれた丸井くんも起きたばかりだったらしく、ボサボサの髪の毛を抑えながら歯を磨いていた。
「切原赤也！」
「…、ん…A、さん？」
「そうです、Aさんですよ。起きてください」
切原くんから布団を剥ぎ取り、彼の細い手首を掴み無理矢理起き上がらせる。元々天然パーマの髪の毛が、さらに爆発していた。
「んー、眠い」
「そうだね、眠いね、けど頑張って」
時計を見ると、出発まであと１時間。切原くんをどうにかベットから引きずり下ろし洗面所に突っ込む。台所を漁るとシリアルがあったので、お皿とスプーンと牛乳をテーブルに置いておいた。
リビングの大きなソファで、銀髪が横になっているのが見えたので様子を伺うと、案の定寝ている。くそ、綺麗な顔しやがって。
「仁王くんは支度終わってるの？」
「んー、あと髪結んで着替えるだけじゃ」
「じゃあ寝るなら髪結んで着替えてからね」
そう言って彼の体を起こすと、案外あっさり目を覚ました。束ねられていない髪の毛が、彼の肩に垂れている。
仁王くんはパジャマのポケットからいつも着けているピンクの髪ゴムを取り出すと、私に差し出した。
「Aちゃんに結んで欲しいナリ」
「なにそれ」
「いいから、いいから」
私の手にゴムを握らせると、私に背を向けて座り直した彼。たまに訳の分からない我儘を言う仁王くんを不思議に思いながらも、悪い気はしなかった。
シャンプーの匂いがする、綺麗な銀髪だった。
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紗昧(プロフ) - 悠莉さん» 私欲だけで書いている物語を楽しんでいただけて嬉しいです。ありがとうございます^ ^ (2020年5月2日 18時) (
レス) id: 12922a096f (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - →ですが、青い鳥に書くのなら△△さんみたいに書くだろうなーと想像しながら読んでいました！とにかくみんなかわいいです！これからも更新頑張ってください！楽しみに待っています！ (2020年5月2日 5時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - 初コメ失礼します！立海ヤング漢のアイドルパロ、いつもとっても楽しく読んでいます！マネージャーなんて羨ましい！と思いながら読んでいたので□□さんに共感しました！むしろ私の気持ちそのものです！→ (2020年5月2日 5時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗昧 | 作成日時：2020年4月27日 18時
