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「ちょ、これめっちゃ美味い!」
「丸井さん声でかいっスよ」
お寿司も美味しくいただき、今度は高級ホテルに入ったスイーツ屋さんで食後のデザートを頂いていた。スイーツ好きで有名な丸井くんは、これでもかと思うほどテンションを上げている。現に、あの切原くんに声がデカいと文句を言われるほど。
「控えめな甘さで、オレンジの風味がきいています」
「さすが柳生、食レポもお手の物か」
「真面目にコメントしているんです。冷やかすのはやめてください、仁王くん」
今のことろ、真面目に仕事をしているのは柳生くんだけである。スタッフ一同、そんな彼らを見て楽しそうなので別に大丈夫そうだけれど。
私も甘いもの食べたいなー、なんて呑気なことを思っていると、また一口スイーツを口にした丸井くんと目があった。
「Aちゃんも食えよ!甘いもの食いたいなって思ってたろぃ?」
「丸井くん、今お仕事中ですよ」
「あ」
周りのスタッフが肩を震わせている。まったく、本当に丸井くんは幼稚園生なのかもしれないと思わせる言動。やってしまった、という顔すら幼く見える。
「すみません」
「いえいえ、今のでとれ高オッケーですね」
丸井くんに代わり謝ると、カメラマンさんが人の良さそうな笑顔でオーケーサインを作った。今のシーン使われちゃうのか。名前は隠してくださいね。
「丸井さん、マネージャーさんこと好き過ぎますね!」と切原くんに弄られる彼は、耳をほんのり赤く染めていた。
「それは、いかんのう」
オレンジ風味の爽やかなスイーツとは程遠い、なにやら裏のあるような笑みを浮かべた仁王くんと目があった。
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紗昧(プロフ) - 悠莉さん» 私欲だけで書いている物語を楽しんでいただけて嬉しいです。ありがとうございます^ ^ (2020年5月2日 18時) (レス) id: 12922a096f (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - →ですが、青い鳥に書くのなら△△さんみたいに書くだろうなーと想像しながら読んでいました!とにかくみんなかわいいです!これからも更新頑張ってください!楽しみに待っています! (2020年5月2日 5時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - 初コメ失礼します!立海ヤング漢のアイドルパロ、いつもとっても楽しく読んでいます!マネージャーなんて羨ましい!と思いながら読んでいたので□□さんに共感しました!むしろ私の気持ちそのものです!→ (2020年5月2日 5時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗昧 | 作成日時:2020年4月27日 18時