俺はただの私服警察官です。

番外編　怪※ ページ10

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「なるほどなぁ…」


突然顔が熱くなり鼓動が速くなる。すると体勢を変えられ俺の視界には高木と天井が映った。獣のような目で見つめられて体の奥が疼く。
高木の首の後ろに腕を回すと、自然と近づき唇が重なった。


「ん…」


じっくりと確かめ合うようなキス。ゆっくり、角度を変えながら繰り返す。たまに唇を舐めたり軽く咥えたりすると高木が少し反応するから面白い。


「鈍感な割にはできんだな。」


高木はそう言って口角を上げ、耳や首筋、胸にキスを落とし舌を這わす。快感に夢中になって赤い痕がいくつかつくことに気づくのは少し後だった。


「A…」

「…なに、健二。」


愛撫だけで蕩けてしまう俺を高木は愛おしそうな目で見て、名前を呼ぶ。
それだけでもなんだか認められた気になる。俺はここにいていいんだ、こいつの隣にいてもいいんだって…


「変なこと考えんな、俺のことだけ考えろ。」

「…うん……ありがと…」


いつの間にか出ていた涙を指で拭われ、瞼にキスを落とされる。
やっぱ好きなんだなぁと思いながら、俺は高木に身を委ねた。



・



目が覚めると朝…と言うよりもまだ早いぐらいの時間だった。とりあえず今起き上がったが体が痛い。
隣を見ると同じく全裸で眠っている高木がいた。背中には俺が引っ掻いた跡がある。まじですまん。


「…幸せだな。」


ぽつりと呟く。もう一回寝ようと横たわると、高木が笑いながらこっちを見ていた。
ぎゅっと抱きしめられたかと思えば、左手の薬指になにかを通される感覚。そして指を絡めて手を繋ぐ。


「もっと幸せにしてやる。」


彼はそう言ってまた笑った。



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終わり方が中途半端で申し訳ございません。

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