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サ○リオのコラボカフェで食事やスイーツ、写真などを楽しんだ後、百貨店の中でウィンドウショッピングをしていた。
そこまでファッションにこだわりのない俺はちらっと見て三人の後ろをついていく。
ふと、煌びやかなコスメのコーナーを見つけて足を進める。あれだ強そうな女が持ってそうなやつ。
「すみません、ちょっとお聞きしてもいいですか。」
俺がそう言うと店員さんは驚いた顔をしたが、微笑んで色味やテクスチャーなど詳しいことを教えてくれた。人によって映える色、少しくすんで見える色…普段使いか特別な日や遊びで使うか。色落ちの度合い。
いろいろ悩んでいくつか選び購入した。
プレゼント用を四つ。その他に一つ購入。
「ありがとうございました。」
会釈をして場所を移動し、三人を探す。めちゃくちゃ申し訳ないことしたな。
スマホを見ると不在着信が入っており三人からのが多かった。何で中に小暮のがあるんだよ。
現在地が書かれたマップの写真を送ると鬼の形相ですぐに飛んできた。
「あーずーまーさーん?」
「何処に行ってたのかしらー?」
「探したんですよ、本当に。」
「ごめんってば…」
三人の圧がすごい…
深々と謝れば鼻を鳴らして許してくれた。いや反省はしてるからね。
「そうだ、野薔薇。」
「あ?何、よ……」
先程買った物を渡そうと差し出すと目を丸くして俺に掴みかかった。
「えっ、これ!どうしたのよ!?」
「うぐっ、野薔薇に似合いそうだったから買っただけだよ…」
目を輝かせて嬉しそうなのは大変結構だが首が苦しいのでそろそろ離してほしい。
気づいた野薔薇は謝りながら離してくれた。
「いいの…?ありがとう…」
「ん。」
素っ気ない返事だっただろうか、まあいいか。
「東さん!俺らには?」
「無いけど。」
悠二の期待を裏切るように背を向けて歩く。ああ、言い方がだめだったなー……
俺は振り向いて落ち込んだ彼らに告げた。
「選んでほしいから敢えて買わなかったんだよ。早く来ないと本当に買わねーぞ?」
その瞬間、三人は銃に打たれたかのように胸を押さえる。
「アッ…イケメンだ…」
「これが大人か…」
「そういうところよ東さん…!」
暫くプルプルして動かないのでどうしたのか聞くが何でもないと言われ後ろをついてくる一年生トリオ。
これが子供を持つ親の気持ちか…と偏見で思いながらショッピングを楽しんだ。
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桜木(プロフ) - misérableさん» miserable様、コメントとお褒めの言葉ありがとうございます。大変長らくお待たせしましたが、呪術キャラと絡む要素を多めにしてみました。拙い文章ではありますがこれからも楽しんでいただければと思います。 (2021年8月31日 1時) (レス) id: 66e17068ef (このIDを非表示/違反報告)
misérable(プロフ) - 読ませて頂いてます!作者様ほんと生まれてきてくれて有難うございます。私誰か書いてくれないかと思ってたところに!くっつけるってよりはしばらくは呪術のキャラと絡んでてほしいです!高専に連行されるとか!! (2021年2月5日 15時) (レス) id: 88d50ad53e (このIDを非表示/違反報告)
桜木(プロフ) - tearilさん» tearil様、コメントありがとうございます。両面宿儺という名前は怪異症候群にも登場するので呪術廻戦と組み合わせたら面白そうと思い作りました。今夜一話更新しますので、お待ちいただけると幸いです。応援ありがとうございます! (2021年1月2日 17時) (レス) id: 66e17068ef (このIDを非表示/違反報告)
tearil(プロフ) - 怪異症候群!!この組み合わせは考えたこともなかったですね…。さては作者様天才ですね?()更新楽しみにしてます、無理なさらない程度に頑張ってください! (2021年1月2日 1時) (レス) id: 1900e7bf7e (このIDを非表示/違反報告)
桜木(プロフ) - 鬼山ルキさん» 鬼山ルキ様、コメントありがとうございます。そう言ってもらえてとても励みになります!怪異症候群大好きなんですね…!同じ方がいてとても嬉しいです(´˘`*) (2021年1月1日 10時) (レス) id: 66e17068ef (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2020年12月26日 23時