俺はただの私服警察官です。

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side azuma


某日午前5時、菊川警察署内


俺は仮眠室で少しだけ寝てからいつものデスクへと向かい、パソコンを開く。ここ最近はでかい依頼が少なく、俺としては正直助かっていた。


「ん……？」


現時点で調査対象となっているものの詳細を見ると、俺たち以外に他の組織が動いていることがわかった。


組織について詳しくはわかっていない。だから情報網を駆使して片足を突っ込む具合には調べてみる。


しばらく調べていると、とあるページに引っかかった。
これはホームページとかじゃなくてセキュリティ突破しちゃってんだろうな…さすが俺


「ナニコレ、呪術師？呪術高等専門学校？ぜんっぜん聞いたことないな…」


東京にあるらしい。まあ都立って書いてんだからそりゃそうか。
ここに似たような感じでいいのかな？


なんだか面白そうだ。好奇心が湧いてきてうずうずする。
見回りってことで行ってもいいんじゃないかなんて思ってしまったりもする。


あの頭が堅い中川さんはなんて言うだろう。高木ならいいんじゃね？とか言って様子見させてくれそう。ヒナちゃんも特に何も言わなさそうだし。

ああ、氷室さんが一番厄介そう。あと小暮もなんだかんだ言って優しい奴だし…。


「ま、いっか」


俺はホルダーに銃、ポーチに特別な線香など必要な物を準備する。


ふと見た鏡に映ったピアス。警察官がしてもいいのかって？髪で隠れてるからオールオッケー。
マスクをずらして、べぇ、と舌を出すとそこにもピアスは付いている。


ただのボディピアスと思われてそうだが、高木に貰った物だ。きっと何かあるに違いない。



『お前に死なれちゃ困るんだよ』



そう額を小突かれたのを鮮明に覚えている。
ここの人はみんなツンツンしてそうだけど、本当は心配性でいい人ばっかなんだよな。


そう思いながら雑に書いた置き手紙を残し、警察署を後にした。




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