【ツイステ】魔に愛された少女はねじれた世界を生きる10 (ページ22)

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EPISODE3-39 終曲オクタヴィネル！ページ22

時間が許す限りアトランティカ記念博物館を満喫し、私たちは学園に戻ってきた。

「プハー！やっぱ陸の酸素はうめーんだゾ！」
「アトランティカ記念博物館、なかなか楽しかったな」
「そうね。色々と興味深いものがあったから飽きなかったわ」
「昔はめっちゃ退屈なとこだと思ってたけど久々に行くと結構イイね」
「陸の世界に慣れると、昔の人魚はかなり地上の世界を勘違いしていたことがわかって笑えますよね」
「フォーク……いや、銀の髪すきは鉄板ネタだわ」

アトランティカ記念博物館は私たちだけでなくオクタヴィネルのみんなもそれなりに楽しめたらしく、未だその興奮は冷めていない。

「楽しんでいただけたようで何よりです。みなさん、長時間なれない環境にいて疲れたでしょう。そろそろ『モストロ・ラウンジ』の開店時間です。お茶を1杯いかがです？」
「ヤッホー！ちょうど小腹が空いてたとこなんだぞ」

アズール先輩の提案で『モストロ・ラウンジ』に行くと、店内はかなり混んでいた。

「オレ、スペシャルドリンク！」
「僕は、限定のフード付きドリンクセットで」
「はい、ただいま！」
「ぅえっ！？なんでこんなに混んでるわけ！？」

以前と比べられないほどの活気の良さに、私たちは目を丸くする。

「おや、早速“例の宣伝”が功を奏しているようですね」
「例の宣伝？」
「こないだの騒ぎの後、今後はたとえ契約でも他人の能力を奪っちゃダメって学園長に怒られたんで……アズール、ポイントカード作ったんだよねー」
「ポイントカードって……『モストロ・ラウンジ』の？」
「会員カードではなく？」

どちらかといえば、会員カードのほうがしっくりくるんだけど。