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平然とする彼らに、さすがのハウルくんも見過ごせなかったのか、上級生である彼らを睨みつける。

「俺はただ、みっともなくて見てらんねぇって言ってるだけっす」
「……。はっ、しらけること言うぜ」
「おいジャック!てめー1年のくせに生意気だぞ!」
「……あんたらこそ、上級生のやることじゃないんじゃないすか」
「あんだとぉ!?お前もやられたいんかよ!」

自然と仲間割れが生まれ始めた時、レオナ先輩が鼻で笑った。

「は。1年坊。威勢がよくて結構なことだ。まあいい、もう飽きた。お前らを相手にしたってなんの意味もない。行くぞ、ラギー」
「ウィーッス」
「てめーら、今度勝手に縄張りに入ったらただじゃおかねぇからな!」

マジフト場を去るレオナ先輩とブッチ先輩、その後を他の寮生も追う。
残されたのは私たちとハウルくんだけだ。

「みんな、大丈夫?」
「あはは、かっこ悪いとこ見られちゃったねー」
「ジャック、だったな。助かった」
「別に。お前らを助けたわけじゃねぇ」

デュースからのお礼も、ハウルくんは素っ気なく答える。

「はあ、めっちゃ泥だらけ。今日のところは寮に戻ろうぜ」
「オレ様も腹が減ったんだゾ」
「んじゃ、ジャックくん。オレたち帰るけど、怪我には気をつけるんだよー」
「お前らに心配される筋合いねぇっつってんだろ。さっさと帰れ」
「また明日、ハウルくん」

ぐったりしているグリムを抱っこしながら、私たちはサバナクローを後にした。

(ハウルくん、意外と曲がったことが嫌いなのね……)

サバナクローにもあんな人がいるということに、私は今日一番驚いたのだった。

EPISODE2-14 真夜中エンカウント!→←*



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ブロッサム(プロフ) - かしこまりました!ご報告ありがとうございます! (2020年12月17日 20時) (レス) id: d825f142fb (このIDを非表示/違反報告)
月葉(プロフ) - もし見落としなどありましたら申し訳ありません。特にメイデーア要素について記載していなければ、検討の程よろしくお願いいたします。しつこい連投失礼しました。 (2020年12月17日 19時) (レス) id: cb75c43f0e (このIDを非表示/違反報告)
月葉(プロフ) - 連投失礼します。今の状態ですと、そんな気は無くてもメイデーアを知っている人にとってはパクリのように感じてしまう方も居ると思います。一応こちらの方でも全章注意書きを確認させて頂きましたが、見当たらなかったので今回投稿させて頂きました。 (2020年12月17日 19時) (レス) id: cb75c43f0e (このIDを非表示/違反報告)
月葉(プロフ) - はじめまして、この章までですが読ませていただきました。私もメイデーア転生物語を読んでいます。コメントに『メイデーア要素が入ってますよね』という問に『そう』と答えていますが、良ければ注意書きに『メイデーア要素あり』といったことを書いて頂けると幸いです。 (2020年12月17日 19時) (レス) id: cb75c43f0e (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - そうなんですよ!知ってる人にはわかるものなんですね! (2020年12月11日 18時) (レス) id: be455224a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブロッサム | 作成日時:2020年11月19日 1時

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