EPISODE2-2 最低トゥデイ！ ページ4
なんとか騒ぎを鎮静化させた私たち。
騒ぎの元凶であるグリムは戦利品を持ってほくほく顔になっている。
「どうだ見たか、オレ様の力を！このデラックスメンチカツサンドのラストワンはオレ様のものだあ！
にゃっはっは！あと焼きそばパンとクリームパンもオレ様のものなんだゾ〜〜！」
「こらグリム、いい加減にしろ！スンマセン先輩がた！」
「あ、おじさん。オレはローストビーフとレタスの窯焼きサンドひとつね♪」
「私はこの苺と生クリームのサンドで」
「お前らもちゃっかり割り込んでるんじゃない！」
もう開き直って食べたいパンを選ぶ私とエース。
デュースが呆れるも、ちゃんと私のパンの代金を払ってくれた。
バスケットの中にあるデザート用のクッキー、デュースには多めにあげよう。
「あっちゃ〜。昼飯争奪戦、完全に出遅れちゃったッスね」
ふと、背後で声がして振り返ると黄色いベストとぶかぶかなブレザーを羽織った獣人の少年が肩を落とした。
「レオナさんに頼まれたデラックスメンチカツサンド、もう売り切れてるじゃないスか」
「にゃっはっは！！勝利の味、とくと味わわせてもらうんだゾ！」
ちょうど彼の前に現れたグリムが、前足で持っているデラックスメンチカツサンドを見て捕食獣のように目を鋭くさせた。
「おっ。そこの君。すごいッスねぇ。超人気のデラックスメンチカツサンド、ゲットできたんスか」
「あん？なんなんだゾ、オマエ」
「あのさ、オレ、今日ど〜してもそのパン買わないといけないんスけど、直前で売り切れちゃって。こっちのミニあんパンとそっちのデラックスメンチカツサンド、交換してくんないスか？」
あら？ちょっと不穏になってきたわね。
「はぁ！？絶対に嫌なんだゾ！」
「まあまあ、そう言わずに。……はいっ、どーぞ♪」
魔法のエフェクトが見えたかと思うと、グリムの前足が前に出た。
「ふなっ！？なんだコレ！？前足が勝手に……」
これは……もしかして魔法？
私が驚く横で、グリムが持っていたデラックスメンチカツサンドが少年の持っていたミニあんパンと交換されていた。
「はい、交渉成立。シシシッ♪いやー、優しいヤツが交換してくれて助かったッス！そのミニあんオアンもめーっちゃ美味いッスから。小さいのが玉に瑕だけどね。ってわけで、ばいばーい！」
「ふ、ふ、ふなぁ〜〜〜〜！！！オレ様のデラックスメンチカツサンド〜！！！」
少年が颯爽に立ち去ると同時に、グリムの叫びが食堂中に響き渡った。
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ブロッサム(プロフ) - かしこまりました！ご報告ありがとうございます！ (2020年12月17日 20時) (
レス) id: d825f142fb (このIDを非表示/違反報告)
月葉(プロフ) - もし見落としなどありましたら申し訳ありません。特にメイデーア要素について記載していなければ、検討の程よろしくお願いいたします。しつこい連投失礼しました。 (2020年12月17日 19時) (レス) id: cb75c43f0e (このIDを非表示/違反報告)
月葉(プロフ) - 連投失礼します。今の状態ですと、そんな気は無くてもメイデーアを知っている人にとってはパクリのように感じてしまう方も居ると思います。一応こちらの方でも全章注意書きを確認させて頂きましたが、見当たらなかったので今回投稿させて頂きました。 (2020年12月17日 19時) (レス) id: cb75c43f0e (このIDを非表示/違反報告)
月葉(プロフ) - はじめまして、この章までですが読ませていただきました。私もメイデーア転生物語を読んでいます。コメントに『メイデーア要素が入ってますよね』という問に『そう』と答えていますが、良ければ注意書きに『メイデーア要素あり』といったことを書いて頂けると幸いです。 (2020年12月17日 19時) (レス) id: cb75c43f0e (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - そうなんですよ！知ってる人にはわかるものなんですね！ (2020年12月11日 18時) (レス) id: be455224a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2020年11月19日 1時
