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なんとか全員の証言を聞き終え、寮に戻った私は一息吐く。

「なーんか、どいつもこいつもおっちょこちょいってカンジしかしねーんだゾ。やっぱり事件じゃないんじゃねーのか?」
「そう思っても不思議じゃないけど……うーん」

メモ帳を捲ると、寮も時間も現場も見事にバラバラ。
唯一の共通点は、マジフト大会に出場する予定だった選手ということだ。
証言を書いたメモ帳と睨めっこしていると、ビーッと玄関のチャイムが鳴った。

「ん?誰だ?」
「おーっす。あれ、グリムは機嫌が直ったみたいじゃん」

チャイムを鳴らしたくせにそのまま入ってきたのは、エースだ。

「いらっしゃい、エース」
「なんだ、オマエか。今オレ様は忙しいから遊んでやるヒマはねーんだゾ」
「忙しい?宿題終わらねーの?」
「違うわ。実は……」


事情を説明し、ひとまず談話室でお茶にした私たち。
話を聞いたエースは腕を組みながら内容を反芻した。

「ふーん。不審な事故による怪我、ねえ」
「でも話を聞いてるうちに全員がおっちょこちょいか、大会が楽しみで浮かれてるだけなんじゃねーかって思ってきたんだゾ」
「でも、ここまで選手候補を狙った犯行がただの偶然とは思えなくて……」

上手く説明できず、全員がうーんと唸った時だ。

「エース!大変だ!」

デュースが汗を流しながら談話室に入ってきた。
その様子は尋常じゃない。

「ん?なんだよそんな慌てて……」
「クローバー先輩が階段から落ちて怪我をしたって……!」
「「「えっ!?」」」

デュースから告げられた内容に、私たちは一斉に驚愕の声を上げる。

「ふな゛っ!まさかあの食えない眼鏡のトレイも?」
「おっちょこちょいとは思いづらいわね」

あのトレイ先輩が浮かれただけで怪我をするなんて、それこそ天地ひっくり返ってもありえないはずだ。

「確かに、トレイ先輩はウッカリで転んだりはしなさそう」
「話を聞きに行ってみるんだゾ!」
「もちろんよ」

ちゃんとバスケットを持った私は、エースたちと共にハーツラビュル寮へ向かった。

EPISODE2-9 慰問グリーティング!→←*



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ブロッサム(プロフ) - かしこまりました!ご報告ありがとうございます! (2020年12月17日 20時) (レス) id: d825f142fb (このIDを非表示/違反報告)
月葉(プロフ) - もし見落としなどありましたら申し訳ありません。特にメイデーア要素について記載していなければ、検討の程よろしくお願いいたします。しつこい連投失礼しました。 (2020年12月17日 19時) (レス) id: cb75c43f0e (このIDを非表示/違反報告)
月葉(プロフ) - 連投失礼します。今の状態ですと、そんな気は無くてもメイデーアを知っている人にとってはパクリのように感じてしまう方も居ると思います。一応こちらの方でも全章注意書きを確認させて頂きましたが、見当たらなかったので今回投稿させて頂きました。 (2020年12月17日 19時) (レス) id: cb75c43f0e (このIDを非表示/違反報告)
月葉(プロフ) - はじめまして、この章までですが読ませていただきました。私もメイデーア転生物語を読んでいます。コメントに『メイデーア要素が入ってますよね』という問に『そう』と答えていますが、良ければ注意書きに『メイデーア要素あり』といったことを書いて頂けると幸いです。 (2020年12月17日 19時) (レス) id: cb75c43f0e (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - そうなんですよ!知ってる人にはわかるものなんですね! (2020年12月11日 18時) (レス) id: be455224a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブロッサム | 作成日時:2020年11月19日 1時

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