【ツイステ】魔に愛された少女はねじれた世界を生きる35 (ページ10)

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呪文を唱えた瞬間、オーロラ色の光が私たちを包み込む。
そして光が収まった瞬間、来た時と同じように夢の回廊で絶賛落下していた。

「「「「ぁあああああ～～～～～！！！！」」」」
「おい、シルバー！これは誰の夢へ向かっている！？」
「わからない！とにかく、次の夢に渡って体勢を立て直すしかない！みんな、俺から絶対に離れるなよ！」

シルバー先輩は空中で私たちを引き寄せて抱きしめるけど、いかんせん力が強い。
本当にこの人、加減というのを知らないのか！

「ふげ～～！だ、誰かの夢につく前に、潰れたパンになっちまうんだゾ～～！」
「圧死も落下死もごめんよ私は！！」

夢に渡る前に死ぬんじゃないのだろうか、と嫌な考えが頭の中をよぎった時だ。
シルバー先輩が、明後日の方向を見て目を丸くした。

「ん？今、何か遠くで光って……？」
「…………お―――い！」
「なんだ！？遠くからすごい速さで“何か”が近付いてくる！」
「鳥？飛行機！？いや……違う、あれは！？」

徐々に近づいてくる謎の物体。
その正体は――――

「お―――――――い！！」
「「「「オルト！？」」」」

何故かホログラムのオルトだった。

「そう、僕だよ！やっと見つけた！」
「お前、どうやってここに！？」
「話は後、後！とにかく僕につかまって！さあ、いくよ。ワ――――――プ！！」
「ワープってどこに――――！？」

私の質問に答えず、オルトは私たちをどこかに移動させた。

「「「「ぁぁぁぁぁあああああああ―――――！」」」」

だけど、すぐに支えを失って、私たちはまた激しく着地した。