【ツイステ】魔に愛された少女はねじれた世界を生きる35 (ページ7)

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EPISODE7-99 覚醒コンプリートリー！ページ7

突如現れたツノ太郎。
まさかの本人登場に、私たちは誰もが息を呑んだ。

「その声は……レヴァーン！？お前、いつ帰って……いや、でもそのツノはマレノアの……何者だ、てめぇ！」

困惑するリリアさんに、ツノ太郎は怒りを宿した顔で言う。

「……知らなかった。お前がみずからの命を糧に僕を孵してくれたなんて」
「『僕を』……？何を言ってる？」
「元老院の老いぼれどもめ、よくもリリアを……おばあさまもだ！何故今まで僕に真実を隠していた！？」
「違う、マレウス！口止めしたのはわしじゃ！真実を知れば、お前が負い目を感じるかもしれぬと……はっ！？」

最後まで言って、ようやく気づいたリリアさん。
自分の目の前にいる彼が、マレウス・ドラコニアだということに。

「マレウス……？マレウスはまだ、2本足の姿にもなれぬ赤ん坊で……うがっ！あ、頭が……！」
「何も考えなくていい、リリア。お前がこれ以上苦しむ必要はない。どんな夢がいい？父と母が生きていることの夢か？それとも、息子と共に穏やかに暮らす夢か？
「ううッ……やめろ……わしは、俺、は……！」
「この僕が、お前の望みを何でも叶えてやる。さあリリア。僕の手を……」
「親父殿―――――ッ！！」

夢へいざなおうとするツノ太郎を止めたのは、颯爽と現れたシルバー先輩。
彼の登場と、その後に続く私たちに、2人は目を丸くした。

「「！？」」
「夜明けの騎士、なぜお前がここに！？うぐっ……違う、お主は……！」
「シルバー、セベク……またお前たちか。本当に寝付きが悪いな。まだ抗うというのか？」
「諦めません、絶対に！」
「リリア様の想いを知れば、なおのこと。たくさんの愛によってお生まれになった若様が、この世界の敵となり憎まれていいはずがない！」
「だから俺たちが絶対に打ち破ってみせす。マレウス様……あなたの『祝福』を！」