【ツイステ】魔に愛された少女はねじれた世界を生きる35 (ページ28)

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EPISODE7-108 確信コンタクト！ページ28

No side

主任によって夢の中にいる人たちとのコンタクトが取れる方法を発見したことにより、状況が一気に動く。

「どうやら囚われている人たちはみんな幸せな夢を見ているみたい。良い夢を見ながらたっぷり寝て……きっとみんな体力も魔力も充電満タンよね？だからそろそろ幸せな夢の世界にも、飽きてきてるんじゃないのかな～……なんて」
「……ちょっと待って。もしかして、母さんの考えた『別のアプローチ』って……魔法領域の……夢の中にいる人たちにコンタクトをとって、本人たちにマレウスさんをどうにかしてもらおうってこと！？」
「正解！外から手を出せないのなら、中から何とかするしかないでしょう！」
「え――――――っ！？」

主任のアプローチを聞いて、オルトは驚くもやがて徐々に冷静になっていく。

「そんな無茶な……い、いや……でも、確かに……夢の中にコンタクトがとれるなら、母さんの作戦も夢物語じゃないかもしれない。最初から無理だって決めつけてなにも行動を起こさなければ、可能性はずっとゼロのままだ。
　可能性が0.001だとしても、ゼロじゃないならそれは100になる可能性を秘めてる。だったら、やらない理由はないよね」

かつてヴィルに言われたことを思い出し、オルトは主任の提案に賛成する。

「……よし！それじゃあ早速僕が魔導回路にだいぶして、兄さんの夢に……」
「待って、オルくん」

さっそく兄と接触を図ろうとしたが、何故か提案者本人がそれを止めた。

「どうしたの、母さん？兄さんにコンタクトをとるだけなら、危ないことなんて何も……」
「主任、ここからは私が話そう」

首を傾げるオルトに、所長が代わりに話し始める。