【ツイステ】魔に愛された少女はねじれた世界を生きる35 (ページ20)

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EPISODE7-104 脱出ドミニオン！ページ20

No side

賢者の島のクレーンポートでは、2つの魔力が激突していた。
ひとつは妖精の魔力、もうひとつは人工的な魔力。
一歩も後を引かないオルトの戦いぶりに、マレウスは素直に賞賛する。

「短時間とはいえ、この領域内で正気を保っていられることは賞賛に値する。だが……人類最高峰のテクノロジーとやらはこの程度か？大したことがないなァ！僕はまだかすり傷ひとつ負っていないぞ？フフフ……ハハハハ！」

高笑いを上げるマレウスに、オルトの焦りがさらに強くなる。

(くっ！この魔法領域の中では、すべての法則がマレウスさんの意のままになる。攻撃がまったく効いてない。それどころか“届かせる”ことすらできない！この魔法領域の中での彼は、絶対的な支配者だ！)

これが、マレウス・ドラゴニアの力。
先ほどの挑発を潰すような、圧倒的差にオルトは息を呑む。

「さて……そろそろお遊びも終わりにするか。フッ！」
「KB-RS01！」

マレウスが強力な魔法を放つと同時に、近くにいたKB-RS01に直撃した。

(解析が終わるまであと30秒……あとちょっと、あとちょっとなのに！)
「顔色が悪いな。機械でも恐怖は感じるのか？大丈夫、苦痛を与えるまもなく粉々にしてやろう」
(あと20秒……早く終われ！早く！)

オルトが一心不乱に願うも、アンカーはゆっくりとデータを蓄積するだけ。

「おやすみ、小さいシュラウド」
(ここまでか……！ごめん父さん、母さん！)