【ツイステ】魔に愛された少女はねじれた世界を生きる34 (ページ24)

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「ふぅ……なんとか『銀の梟』を追い払うことができたな。しかし……まさか山に入った部隊が15隊もいるとは。ここでのんびりはしれいられないな。すぐに発とう」
「それが最善ですね」

さっさと行こうとした時、近衛兵が声をかけてきた。

「オマエ、テキジャナイ？テツノモノ、タオシタ……」
「だからオレ様たちは敵じゃねーって何度も言ってんだゾ！」
「傷を負ったヴァンルージュ殿と、お世継ぎの卵を黒鱗城へ送り届けたい」
「そういうわけだから、そこを通してもらえるとありがたいわ」
「「「グァァ？ギャルル……」」」

私たちの証言に、近衛兵たちが集まって妖精語で何かを話す。
そうして何回か言葉を交わすと、私たちのほうを見て言った。

「ワカッタ。ワタシタチ、テキ、サガス。タオス。オマエタチ、シロ、ムカエ。ナカマ、トオクカラ、オマエタチ、マモル」
「えぇっと……オメーらが『銀の梟』を捜して、ぶっ飛ばしてくれるってことか？」
「ああ。しかも護衛までつけてくれるようだ」
「至れり尽くせりってことね」
「コウゲキ、スマナイ。ヨルノシュクフク、アレ」
「……ありがとう。あなたたちにも、夜の祝福あれ」

そう言ったシルバー先輩を見て、近衛兵は微かに微笑んでくれた。
頼れる護衛を手に入れた私たちは、道なりに魔の山へ向かって進む。
しかし、足を踏み入れた場所は悪かった。

「！！この声は……魔獣の縄張りに踏み入ってしまったか」

現れたのは、ライオンみたいな大きさをした魔獣。
それも1体ではなく、数体もいる。

「い、今にも飛びかかってきそうなんだゾ～」
「彼らにとっては、絶好の餌なのでしょうね」
「お前たちに恨みはないが……すまない、通らせてもらうぞ！」

そうして、遭遇した魔獣は全部返り討ちにした。