EPISODE7-67-28 むすっ…むす… ページ9
「妖精だ！妖精が出たぞ！捕まえろ――！」
道中、突如聞こえた『鉄の者』の声に全員が戦闘態勢を取る。
「ぐぬっ！奴ら、いつのまに我らの背後を陣取ったんだ！？」
「バウル様！前方にも『銀の梟』の影が！」
「チッ、挟み撃ちか！二手に別れて各個撃破だ！」
「はっ！Aとグリムは、そこの岩の影へ！」
「はいっ！」
この場合、一番の足手まといである私たちはすぐに岩の影に隠れる。
その間に、シルバー先輩たちが『銀の梟』と交戦を始める。
「はぁあああああッ！！！」
シルバー先輩の雄叫びと共に、鉄のゴーレムが吹っ飛ばされる。
それが、最後の敵だった。
「はぁ、はぁ………全部、片付けたか？」
「はぁっ、はーっ……は、はい……今のが、最後の1機だったよう、です……！」
「はは……お前、もう立ってるのがやっとじゃねぇか。ここらが潮時だ。悪いことは言わねぇ。もう自分たちの国へ帰れ。お前らなら、この先にある人間の港町に助けを求めれば保護してもらえるだろう」
それはきっと、リリアさんからの最後の情けなのだろう。
でも、この夢の世界の主であるリリアさんの元から離れれば、私たちは『闇』に飲み込まれる。
……いや、もはやそれは建前だ。
ここまで来たのだから、最後まで付き合うという意地があった。
「……いいえ。いいえ！絶対に帰りません！」
「これは俺たちの問題だ。関係ないお前らが、これ以上付き合う義理はねぇ」
「関係あります！だって俺はあなたの……！」
「俺の？」
「むすっ……〜〜〜〜〜ッ！とにかく、その……皆さんの力になりたいので」
「合ったばかりの妖精相手に、本当に変な人間だな……。はぁ……そこまで言うならもう止めない。好きにしろ」
「はい。好きにします」
危うく『息子』だと言いかけたシルバー先輩だが、とっさに誤魔化す。
それを聞いて、リリアさんはため息を吐きながら同行を許可するのだった。
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ブロッサム(プロフ) - 見ましたよ！やばかったです！多分夢主のことですから、フェローを見て（あの人、良い毛皮が取れそう……）と最初に思いますね！ (10月16日 22時) (
レス) id: 18fafb8a30 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - ステージ・インプレイスルランド 〜踊る人形と幻の遊園地〜。見ましたか！？何もかもやばかったですね！開始が待ち遠しいです！この小説の夢主がどのようなことをするのか楽しみです！ (10月16日 20時) (レス) @page31 id: e7ce89d83f (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (9月10日 20時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (9月10日 18時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年8月14日 17時
