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…………リリアさん、ここぞとばかりにこれまでの鬱憤を吐いてません？
というか、とんでもないお転婆だったのね、マレノア様って。
「お前が私にそんな口をきくのは久しぶりじゃないか。だが、『やめておけ』と言いながらも、お前が私に手を貸さなかったことは1度もない。ふふふ」
「笑ってる場合じゃねーんだよ！わかってんのか？もうお前はヤンチャなおてんば娘じゃない。確かにお前は強い。この国の誰よりもな。だが、万が一ってことがあるだろう。父親…レヴァーンもいない今、お前になにかあったら、この子はどうなる？」
「母親だからこそ、征くのだ」
「「「「「「……！」」」」」」
その言葉に、誰もが息を呑み、悟った。
彼女は――マレノア様は、命を懸けて『銀の梟』と戦うのだと。
茨の国の王女として、1人の母親として。
「私が『決闘』に応じれば、人間どもの注意は私に集中する。その隙をついて、お前たちは卵と共に脱出しろ」
「「なっ……！」」
「何いってやがる！戦うのは俺たち近衛兵の仕事だ！」
「右大将殿の仰るとおりです！姫をお守りできず、なにが近衛兵か！」
マレノア様の命令に2人は反発するも、本人はきょとんと首を傾げた。
「どこもかしかも傷だらけ。そのみすぼらしく弱った体で、このわたくしを守る？笑わせるな。足手まといは下がっていろ、と言っているのだ。
足元をうろちょろされては、うっかりお前たちごと焼き払ってしまいそうだからな。ほら。わかったなら受け取れ、リリア」
「え？うわっ！」
「ええっ！？」
ちょっと！大事な卵を、ツノ太郎が入ってる卵を投げたよあの人！！
ぽいっとゴミを捨てるようなあっさりとした態度だったせいで、リリアさんは一瞬だけ目を丸くするもすぐさま持ち前の運動神経で卵をキャッチ。
な、なんて心臓に悪い……！
全員『この人正気か！？』ってなったわよ！！
「なんて乱暴なことしやがる。卵が割れたらどうすんだ！」
「リリア、バウル。お前たちに勅命をくだす。野ばら城を脱出し、卵を黒鱗城へと届けよ。逆らうことは許さぬ。さあ、行け！」
2人が絶対に受け入れない命令を下したマレノア様は、今日一番の憤怒の表情でそう怒鳴った。
EPISODE7-77 切願リトリート！→←EPISODE7-76 決闘コンフィデント
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ブロッサム(プロフ) - 見ましたよ！やばかったです！多分夢主のことですから、フェローを見て（あの人、良い毛皮が取れそう……）と最初に思いますね！ (10月16日 22時) (
レス) id: 18fafb8a30 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - ステージ・インプレイスルランド 〜踊る人形と幻の遊園地〜。見ましたか！？何もかもやばかったですね！開始が待ち遠しいです！この小説の夢主がどのようなことをするのか楽しみです！ (10月16日 20時) (レス) @page31 id: e7ce89d83f (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (9月10日 20時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (9月10日 18時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年8月14日 17時
