EPISODE7-75 安穏ララバイ！ ページ44
空間転移で野ばら城に入ると、白亜の城とは正反対に薄暗い。
ディアソムニア寮と似た内装をしていた。
「ぐっ……チクショウ。転移魔法はやっぱり傷に響くな」
「大丈夫ですか？」
「お前に心配されるまでもない。さて……」
リリアさんを労わると、彼は素っ気なく返事を返す。
そのままマレノア様の方へ向かうとした時、優しく美しい歌が聞こえてきた。
「ん……歌？」
ゆっくりとしたメロディーと歌詞。
恐らくこれは……子守唄だ。
「！！この子守唄は……」
シルバー先輩は聞き覚えがあるのか、目を見開いていた。
「きれいな歌声……」
「……まったく。歌なんか歌ってる場合か。こっちの気も知らねぇで。いくぞ、お前たち！」
リリアさんが呆れながら、すぐさま歌が聞こえる場所へ向かう。
たどり着いた場所は、この城の広間。日差しが入っていて、廊下と比べて明るい。
「ご無事ですか、マレノア様！」
そう言ってリリアさんが広間を扉を開くと、そこにいたのは黒い角を生やした美しい女性。
漆黒のドレスを身に纏い、白銀の飾りとエメラルドで豪奢に飾られた、人形のような妖精。
これが、マレノア様。
ツノ太郎――マレウス・ドラコニアの実の母親。
「遅いぞ、リリアッ！！」
「うおっ！あぶねぇ！」
だが、その美しい顔を台無しにする憤怒と共に雷が落ちる。
しかもリリアさんの横スレスレで、一歩間違えれば黒焦げだ。
「ふぎゃーっ！な、なんだぁ！？」
突然の暴挙にグリムが悲鳴を上げるも、マレノア様は怒声を飛ばす。
「わたくしと卵が瀕しているというのに、どこで油を売っていた！馬鹿者！」
二度目の雷は、近衛隊のみんなに飛び。
「愚か者！」
三度目の雷はリリアさんとバウルさんに飛び。
「この役立たず！！」
そして、四度目の雷は私たちに飛んだ。
って、誰か止めて！この癇癪妖精を！！
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ブロッサム(プロフ) - 見ましたよ！やばかったです！多分夢主のことですから、フェローを見て（あの人、良い毛皮が取れそう……）と最初に思いますね！ (10月16日 22時) (
レス) id: 18fafb8a30 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - ステージ・インプレイスルランド 〜踊る人形と幻の遊園地〜。見ましたか！？何もかもやばかったですね！開始が待ち遠しいです！この小説の夢主がどのようなことをするのか楽しみです！ (10月16日 20時) (レス) @page31 id: e7ce89d83f (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (9月10日 20時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (9月10日 18時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年8月14日 17時
