＊ ページ43
「なんでそんな質問したのよ？」
「何、ただの興味本位だ。お前にはどうも色恋というものが感じられないからな」
「悪かったわね、色恋のいの字もない女で！！その態度はあれ？自分が結婚して幸せ絶好調だからそう言ってるのかしら！？」
拗ねた顔でベリージュースをグラスに注ぐと、一気に飲み干す。
この仕草をする時、ルナティアは質問に答える準備だとわたくしだけが知っている。
「……別に、興味がないわけじゃないわ。ただ……私を愛してくれる人が現れないだけよ」
「それは……」
ルナティアの言葉に、わたくしは黙り込んだ。
人間たちはルナティアを悪名高い魔女と呼び、根も葉もない噂で彼女の評判を貶めている。
そのせいで、彼女を好きになるどころか恐れる者しかいない。
ああ、何故人間はこうも愚かなのだろう。
ルナティアは悪評通りの魔女だが、その本性は――ただ愛に飢え、求め彷徨うだけの悲しい女だというのに。
それをわたくしも、母も、レヴァーンも、リリアも、バウルも知っている。
ルナティアの幸せを願っているのに、一向に現れない。
彼女を理解し、愛してくれる雄が。
「……必要なら、わたくしが用意してやろう。バウルやリリアはどうだ？あの2人はまだ未婚だぞ」
「無理。あの2人はもう親友って感じで、それ以上の感情は抱けないわ」
不敬にもわたくしの提案をばっさりと切ると、ルナティアは満月を見上げながら呟く。
「……………………誰か、いないのかしら。私を愛してくれる人」
その独り言を、わたくしは聞かないフリをすることしかできなかった。
EPISODE7-75 安穏ララバイ！→←とある魔女と王女の一幕
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ブロッサム(プロフ) - 見ましたよ！やばかったです！多分夢主のことですから、フェローを見て（あの人、良い毛皮が取れそう……）と最初に思いますね！ (10月16日 22時) (
レス) id: 18fafb8a30 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - ステージ・インプレイスルランド 〜踊る人形と幻の遊園地〜。見ましたか！？何もかもやばかったですね！開始が待ち遠しいです！この小説の夢主がどのようなことをするのか楽しみです！ (10月16日 20時) (レス) @page31 id: e7ce89d83f (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (9月10日 20時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (9月10日 18時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年8月14日 17時
