EPISODE7-74 大群シージ！ ページ39
野ばら城前の橋の前に立つ、夜明けの騎士。
『鉄の者』たちが着ている鎧とは違く、だけどそれだけで威圧感があった。
「あれが！ヴァンルージュ殿がその強さに一目おくという……うっ！？」
「どうした、シルバー？」
「わからない、急に、眠気、が……！」
「え、どうして……！？」
この夢の世界に来てから、彼の突発性の眠気は来なかった。
なのに何故、今になって現れたのか。
(きっかけがあるとすれば……夜明けの騎士が出たこと？)
でも、何故彼が出ただけでシルバー先輩の眠気が来るのか。
わからない。この夢の世界は、一体何を隠している……？
「シルバー、オメー服の中がまた光ってるんだゾ！」
「指輪が……光っている？」
「不思議な魔力を感じる。なんなんだ、その指輪は？」
「わ……からない。親父殿は、『俺の両親が、赤子の俺に託したものだろう』とだけ……」
未だに光る指輪とシルバー先輩の状態に不安を抱く中、突如スノーノイズ(わかりやすく言うとテレビの砂嵐、ザーと音が出るアレだ)が聞こえたかと思うと、今度は男の高笑いが聞こえてきた。
『わっはっはっは！！籠城する妖精どもよ！我が『銀の梟』の旗が見渡す限り揺れているのが見えているか？貴様らはもはや、孤立無援。逃げ場はないぞ』
「魔法で声を拡声しているのか？なんと騒々しい！」
「というか、なんですかこの食肉処理寸前の豚の悲鳴みたい声は」
「コレ、夜明けの騎士の声か？」
「いや、違う。喋ってるのはその隣にいる男だ。樽みてぇにデカい体、脂ぎった下品な声……あいつは……」
ふと夜明けの騎士を方を見ると、彼の横に青い服を無理矢理身に纏った大男が立っていた。
髪がない剃髪に翼を模したサークレットを付けて、豪奢に大粒の宝石がついた鎧と一緒に白い毛皮のマントを羽織っている。
『我こそは『銀の梟』の首領、ヘンリク・イシュトヴァーン！我々は幾度となく、茨の国に対して誠実に交渉を申し入れてきた。
しかし……貴様らはそれを踏みにじった！なんという無礼、なんという傲慢！温厚な我々にも、我慢の限界というものがある』
…………う、うわぁ。学園長以上にブーメラン発言してる。
というか、あいつがヘンリクだったのね。
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ブロッサム(プロフ) - 見ましたよ！やばかったです！多分夢主のことですから、フェローを見て（あの人、良い毛皮が取れそう……）と最初に思いますね！ (10月16日 22時) (
レス) id: 18fafb8a30 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - ステージ・インプレイスルランド 〜踊る人形と幻の遊園地〜。見ましたか！？何もかもやばかったですね！開始が待ち遠しいです！この小説の夢主がどのようなことをするのか楽しみです！ (10月16日 20時) (レス) @page31 id: e7ce89d83f (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (9月10日 20時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (9月10日 18時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年8月14日 17時
