＊ ページ38
魔の山……茨の魔女がいたと言われる山。
あそこで、月虹の魔女と茨の魔女の友情が始まったと思うと、少し複雑だ。
「東の砦と違い、包囲が厚い。どうやって切り抜けるつもりですか？」
「空間転移魔法は使えない。卵の安全が保証できないからな。飛行術での脱出も、魔法使いと弓の餌食になるだろう。
となれば……野ばら城には、古い地下水路がある。たしか、飛翼岳から流れる川に繋がっていたはずだ。マレノア様は暗いだのじめじめしてるだの文句を言うだろうが……」
「お世継ぎを安全に運ぶには、それしか道はなさそうですね」
「まず、あの御姫様に“撤退”を進言して受け入れてもらうのに骨が折れそうだ……やれやれ」
リリアさんは記憶の中から野ばら城の構造を思い出しながら、作戦を立てる。
だけど、その作戦もマレノア様次第と考えると、思ったように事が進む可能性は低そうだ。
「ギャァッ！ギャアッ！」
「「「うおおおおお〜〜〜〜！！！！！！」」」
「「「「「「！！」」」」」」
近衛兵が声をかけたと思った瞬間、『銀の梟』から雄叫びが上がる。
それを聞いて、私たちは全員肩を跳ねあがらせる。
「なんだ！？急に奴らがざわつきだしたぞ」
「見ろ！城の前にある橋の上に、なんかピカピカしたヤツが出てきたんだゾ！」
グリムが指した方向には、白銀に輝く人物。
顔は見えない。だって、その人の顔は口周り以外を兜で隠しているから。
だけど、その存在感は嫌というほど伝えてきた。
「右大将殿……あれは！」
「白亜の鎧、陽の光のような金の髪……間違いない。――夜明けの騎士！」
茨の国の妖精たちを多く倒してきた、『銀の梟』の最強の騎士。
昼の妖精の祝福を受けた男が、私たちの前に現れた。
EPISODE7-74 大群シージ！→←EPISODE7-73-8 野ばら城、到着
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ツイステ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ブロッサム(プロフ) - 見ましたよ！やばかったです！多分夢主のことですから、フェローを見て（あの人、良い毛皮が取れそう……）と最初に思いますね！ (10月16日 22時) (
レス) id: 18fafb8a30 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - ステージ・インプレイスルランド 〜踊る人形と幻の遊園地〜。見ましたか！？何もかもやばかったですね！開始が待ち遠しいです！この小説の夢主がどのようなことをするのか楽しみです！ (10月16日 20時) (レス) @page31 id: e7ce89d83f (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (9月10日 20時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (9月10日 18時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年8月14日 17時
