EPISODE7-73-4 学園での学びは無駄じゃない ページ33
分隊を無事撃破し、私たちはようやく風鳴き渓谷までやってきた。
「風鳴き渓谷が見えてきたんだゾ！」
「ふん！飛行術の補習常連の貴様が、よく遅れずに僕たちに付いてこれたな」
「へへーん！見直したか？伊達にバルガスにしごかれてねぇんだゾ！」
「じゃあ、次からは補習しないよう頑張りなさいよ」
私の言葉に、グリムは難聴を訴え口笛を吹く。
それに拳骨を落としていると、セベクがしみじみした口調で言った。
「マスターシェフといい、飛行術といい……学園での学びがこれほど役立つとは」
「そうだな。学園に戻ったら、より一層授業に身が入りそうだ」
「そうですね……」
学園に戻った、か……。
きっとその時は、この夢が終わり、ツノ太郎をオーバーブロットから解放し、元の学園生活を取り戻す。
でも、リリア先輩がそこにいる可能性は低い。
そもそも、彼が中退することになった理由は、魔力の衰えによるものだ。
仮に今回の事件を無事解決しても、リリア先輩のことをどうにかしないと同じことが繰り返されるかもしれない。
それ以前に、ツノ太郎の癇癪を一体誰が止めるというのだ。
(はぁ。現実に帰ったら帰ったで、問題は山積みね……)
色々と悩みは尽きないが、今の私たちがやることは野ばら城へ戻ること。
そして、城にいるだろうマレノア様を守ることだ。
(そういえば、『銀の梟』のボスみたいな人の名前って、ヘンリクだっけ？……会ったことないのに、学園長と同じくらいしばき倒したいって思うのよねぇ。何故かしら？)
これは月虹の魔女の“記憶”の継承による影響なのかしら？
そう悩んでいた時、現実世界にいる当の本人がくしゃみをしたことは、もちろん知る由もなかった。
EPISODE7-73-5 腹が減っては戦はできぬ→←EPISODE7-73-3 時代劇みたいな快進撃
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ブロッサム(プロフ) - 見ましたよ！やばかったです！多分夢主のことですから、フェローを見て（あの人、良い毛皮が取れそう……）と最初に思いますね！ (10月16日 22時) (
レス) id: 18fafb8a30 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - ステージ・インプレイスルランド 〜踊る人形と幻の遊園地〜。見ましたか！？何もかもやばかったですね！開始が待ち遠しいです！この小説の夢主がどのようなことをするのか楽しみです！ (10月16日 20時) (レス) @page31 id: e7ce89d83f (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (9月10日 20時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (9月10日 18時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年8月14日 17時
