EPISODE7-73-2 迫る騎馬隊とシルバーの特技 ページ31
箒を飛ばし、野ばら城へ戻る私たち。
しかし、『銀の梟』はそんな私たちを見過ごすわけがない。
「右大将殿！後方より『銀の梟』の騎馬隊が迫っております！」
「チッ……やっぱりな。そうあっさり諦めちゃくれねぇか」
空を飛ぶ私たちの背後では、『銀の梟』が見事な馬に乗って追いかけていた。
馬は動きやすさを重視して、革製の鞍と専用の鞄以外は付けていない。
「逃げ傷は王宮近衛隊の名折れ。迎え撃つぞ、野郎ども！」
そうして近衛隊と一緒に迎撃をすると、彼らは一目散に逃げる。
よっぽど余裕がなかったのか、馬は置き去りだ。
「『銀の梟』の者たちは、馬を置いて退散したようだな」
「轡をつけたままでは、草も食えずにかわいそうだ。外してやろう」
「おい、手懐けてもいない馬に近づいては危ないぞ！」
「どうどう……お前たち、怪我はなかったか？戦いに巻き込んですまない」
シルバー先輩が馬に近付くのを見て、バウルさんが制止をかける。
しかしそれとは裏腹に、馬はシルバー先輩を見ると甘えるように頭を擦り寄せてきた。
それを見て、バウルさんが面越しから瞠目する。
「なにっ……すぐに手懐けた、だと？」
「僕たちはナイトレイブンカレッジの馬術部に所属しているのです。馬を安心させる方法なら心得ています。……その中でも、シルバーは特別馬に懐かれやすい」
「さっきの動物攻撃も、シルバー先輩のおかげなんですよ」
そんな話をしていると、シルバー先輩は馬に付けられている荷物を手に取る。
「荷物も外してやろう。……ん？この荷物、救急セットのようだ」
「手当て用の道具か。でかしたぞ、ありがたく使わせていただこうぜ」
必要な物資をありがたく頂戴し、私たちは再び空を飛ぶ。
馬たちはそのまま置いてきたが、とても賢い動物なのできっと自分たちの住処にちゃんと戻るだろう。
EPISODE7-73-3 時代劇みたいな快進撃→←EPISODE7-73-1 砦、無事脱出
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ブロッサム(プロフ) - 見ましたよ！やばかったです！多分夢主のことですから、フェローを見て（あの人、良い毛皮が取れそう……）と最初に思いますね！ (10月16日 22時) (
レス) id: 18fafb8a30 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - ステージ・インプレイスルランド 〜踊る人形と幻の遊園地〜。見ましたか！？何もかもやばかったですね！開始が待ち遠しいです！この小説の夢主がどのようなことをするのか楽しみです！ (10月16日 20時) (レス) @page31 id: e7ce89d83f (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (9月10日 20時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (9月10日 18時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年8月14日 17時
