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しばらくして、私たちは目的のものを持って、バウルさんたちの元へ駆け寄った。
「バウル様！箒と担架を発見しました」
「それから食いモンも持ってきたんだゾ」
「む……ご苦労だった」
少し疲れた様子を見せるも、バウルさんは毅然とした態度で返事をする。
「ヴァンルージュ殿の容態はどうですか？」
「まだ戦える状態ではない……しかし、砦柵の外では今まさに『銀の梟』が右大将殿を討ち取らんと準備を整えているだろう。もはや一刻の猶予もない。覚悟を決めて中央突破に打って出る他あるまい。私が先頭で道を開く。お前たちは離れず後に続け！」
バウルさんの補佐としての言葉は、とても重いものだ。
だけど、彼にすべて任せるほどではない。
「バウル様。そのお役目……どうか我らに任せていただけませんか？」
「な、なんだと！？貴様らに務まるわけがない！あっという間に降り注ぐ鉄の矢の餌食になるぞ！」
「ご心配には及びません。賭けではありますが……少々策がございます」
「策、だと……！？」
「我らが必ず道を切り開きます。バウル殿は、どうかヴァンルージュ殿を」
2人の言葉にバウルさんが険しい顔をするも、反対側から近衛兵が慌てた様子で走ってきた。
「ゴェエッ！！ガルルル！」
「なにっ、砦の外が？ついに動き出したか、『鉄の者』どもめ」
「時が来たな。さあ行くぞ、シルバー！」
「ああ。グリム、A……必ず生きてまた会おう」
「おう、リリアやAのことはオレ様に任せとけ！」
「そんな死亡フラグ立てなくても大丈夫よ。でも、どうか気をつけて！」
私たちの言葉を受け、2人は走り出す。
「待て、人間！！くっ……やむを得まい。総員、奴らの後に続け！2人を援護しろ！」
「「「ギャギャ――ッ！」」」
バウルさんの号令を受け、近衛兵たちも2人の後に続く。
その声を聞いて、ずっと目を瞑っていたリリアさんの瞼が震えながら持ち上がる。
「……う……。なんだ、騒がしい……」
「！！気づかれましたか、右大将殿！」
「あのガキどもは……どうした……」
「包囲を破ってみせると、先駆けに。止めましたが、何か策があると……」
「なんだと？あンのバカども！行くぞ、バウル！」
リリアさんはバウルさんの報告を聞くと、血相を変えて走る。
慌ててその後を追うバウルさんの後ろについて行きながら、私は持っていた箒の柄を握り締めた。
EPISODE7-73 案出ブレイクスルー！→←EPISODE7-72 進言ヴァンガード！
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ブロッサム(プロフ) - 見ましたよ！やばかったです！多分夢主のことですから、フェローを見て（あの人、良い毛皮が取れそう……）と最初に思いますね！ (10月16日 22時) (
レス) id: 18fafb8a30 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - ステージ・インプレイスルランド 〜踊る人形と幻の遊園地〜。見ましたか！？何もかもやばかったですね！開始が待ち遠しいです！この小説の夢主がどのようなことをするのか楽しみです！ (10月16日 20時) (レス) @page31 id: e7ce89d83f (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (9月10日 20時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (9月10日 18時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年8月14日 17時
