EPISODE7-71 厨房カインドネス！ ページ23
砦の地下に行き、とあるドアの前で立ち止まる2人。
私もグリムも息を潜めると、シルバー先輩が小声で言った。
「このドアの向こう……人の気配がある」
「Aたちは下がっていろ。いくぞ、シルバー……」
2人が同時にドアを蹴破ると、中にいたのは恰幅の良い男性と女性。
恐らく夫婦なのだろう、彼らは青い顔をしながら身を寄せ合っていた。
「ヒィッ！い、命だけは、命だけはお助けください！」
「私たちはただの雇われ料理人で……えっ？」
命乞いをする2人だったが、シルバー先輩の顔を見ると安堵の息を漏らす。
「ああ、なんだ！あなた様でしたか。驚かせないでくださいまし！」
「え？」
「もう妖精どもをやっつけてご帰還されたんで？いやぁ、さすがです！」
男性のほうもシルバー先輩にむけて拍手を送る。
もちろん、状況を理解していないシルバー先輩は目を丸くしていた。
「妖精を？あなたたちは何を言っているんだ？」
「はっ……あんた！よく見て！この人、“あの御方”じゃないよ！」
「ほ、本当だ！よく見りゃお髪の色が違うじゃねぇか！他人の空似……じゃ、じゃあやっぱり茨の国の妖精？お、おしまいだ……ううっ……」
「ああ、もうすぐ生まれる孫の顔が見たかった……」
2人はシルバー先輩を誰かと勘違いしたと知るや、しくしくと泣き始める。
なんかこの時代の人、早とちりすぎない……？
「待ってくれ。俺たちはあなたたちに危害を加えるつもりはない」
「「えっ？」」
「探し物が見つかれば、すぐにここを立ち去るつもりだ」
「箒だ！箒を出すんだゾ！ぐひひ！」
「ひっ、ま、魔獣が喋った！？」
「グリム、怖がらせるんじゃないわよ」
グリムが喋ったのを見てさらに怯える2人を見て、私は親分の頭に一発拳骨を落とした。
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ブロッサム(プロフ) - 見ましたよ！やばかったです！多分夢主のことですから、フェローを見て（あの人、良い毛皮が取れそう……）と最初に思いますね！ (10月16日 22時) (
レス) id: 18fafb8a30 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - ステージ・インプレイスルランド 〜踊る人形と幻の遊園地〜。見ましたか！？何もかもやばかったですね！開始が待ち遠しいです！この小説の夢主がどのようなことをするのか楽しみです！ (10月16日 20時) (レス) @page31 id: e7ce89d83f (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (9月10日 20時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (9月10日 18時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年8月14日 17時
